海外SEOとは?基本的な対策方法と注意点を解説

海外SEOとは?基本的な対策方法と注意点を解説!

自社の商品・サービスを海外展開したい、インバウンド集客をしたいと考えている会社様も多いのではないでしょうか?海外SEOに取り組むことで、海外のターゲットユーザーにアプローチが可能です!

この記事では、海外SEOを成功させるためののポイント、海外SEOと日本SEOの違い、海外向けコンテンツの作成方法について解説します。

目次

海外SEOとは

海外SEOとは、アメリカやヨーロッパなど海外の検索ユーザーに対して、サイトを最適化するための取り組みです。「多言語SEO」とも呼ばれます。

現地のターゲットユーザーに対して、単に日本語コンテンツを機械翻訳で外国語に訳したコンテンツを提供するのではなく、現地のターゲットユーザーが満足できるコンテンツや検索結果内容を提供するという考え方が重要です。

海外への事業展開を視野に入れてる商品やサービスを提供しているのであれば、海外SEOに取り組む必要性は高いと言えます。

海外SEO対策をする理由

日本国内でのSEOと海外でのSEOは、基本的に同じです。しかし、行うべき対策が一部異なります

海外へ向けたコンテンツの発信を行う場合のSEO対策は、海外に合わせた検索エンジンの最適化(海外SEO)を行う必要があり、日本の検索エンジンに最適化させたSEO対策とは違った対策が必要です。

検索エンジンから考える海外SEOと日本SEOの違い

日本と海外では、主流となっている検索エンジンに違いがあり、人気のあるコンテンツの傾向も異なります。

日本で対策すべき検索エンジンはGoogleと言えます。これは、日本ではGoogleやYahoo!による検索が主流となっており、Yahoo!検索で使われている検索エンジンは、Googleの検索エンジンを流用しているためです。

よって、実質的に対策すべき検索エンジンをGoogleとしている理由です。一方、海外では主流となっている検索エンジンがGoogleとは限りません。

これが、リーチしたい国に合わせたSEO が必要となる理由の1つです。

検索エンジンの一例

  • Google
  • bing
  • YANDEX RU
  • Baidu

上記の他にもGoogle以外の検索エンジンが存在します。また国によって使用率なども異なります。

コンテンツから考える海外SEOと日本SEOの違い

検索ボリュームや検索ヒット数などを国や言語で比較例を紹介します。

【条件】キーワードプランナーのリーチエリアを日本とアメリカ合衆国に設定し、検索ボリュームを比較

KW 検索ボリューム 検索ヒット数
Webマーケティング 8100(日本) 約 111,000,000 件
web marketing 260(日本) 約 4,450,000,000 件
web marketing 160(アメリカ) 約 4,450,000,000 件

キーワード「Webマーケティング」を英語に訳したキーワードで検索すると、検索結果にヒットするコンテンツの数は約40倍。

アメリカでの検索ボリュームは日本と比べ1/5程度です。

英語圏に向けられたコンテンツとの競争となるため、競合となるWebサイトやコンテンツの数が多くなることや、狙った国によってはキーワードにも検索ボリュームに違いがあることも考慮する必要があります。

発信を行いたい国の言語によって異なるため、海外SEOを行う際は、今までと違った視点でコンテンツを製作する必要があります。

このように、ターゲットの環境や言語、状況に合わせながらコンテンツを作成することが大切です。

関連記事:英語でのSEOにおけるチェックポイント13選!

関連記事:英語圏でサイト流入を10倍に増加させたSEO事例

ネイティブな言葉でコンテンツを作るべき理由

海外のユーザーに自然な言葉でうまく情報を伝えることができてこそ良質なコンテンツとして評価されます。

既存の日本語ページをそのままGoogle翻訳などの機械翻訳にかけた場合「直訳」となってしまうため、不自然な文章になってしまい、Googleから評価を得られないだけではなく、ユーザーにとっても不親切なコンテンツとなってしまいます。

海外SEOにおいて良質なコンテンツを作成するためにオススメの方法は、言語にネイティブな方がライティングしたコンテンツです。

WebサイトENCHANTED TIME WITH MAIKOは、京都でお座敷体験サービスを提供しており、京都の魅力を発信する訪日外国人へ向けた海外SEOコンテンツマーケティングを行うも、PV数に伸び悩みがありました。

そんな中、原因を情報をユーザーに十分に伝えることが出来ていないことにあると考え、「ユーザーに京都の良さがより良く伝わるように」よりユーザーファーストなコンテンツいするために、英語にネイティブなライターにライティングをしてもらいました

結果、立ち上げからわずか6カ月で月間12万PVを獲得することができ、ネイティブな言葉遣いがユーザーに良い体験を感じてもらったこと、良いコンテンツとして評価につながったと考えています。

弊社の実例から、ネイティブな言葉遣いはGoogleの評価や、UXを高める海外SEO対策と言える理由です。

関連記事:良質なSEOコンテンツを制作するにはどうすればいいの?徹底解説!

 

質の高い海外向けコンテンツを作るためのポイント  

ここでは、海外向けコンテンツを作るポイントを紹介します。ポイントは大きく4つあります。

  1. コンテンツにネイティブが関わっていること
  2. 検索意図を捉えた記事にすること
  3. 競合サイトと差別化ができていること
  4. 見出しなどを活用し、ユーザーにわかりやすいコンテンツにすること

日本で海外コンテンツを作成する場合、できる限り英語に精通している人(ネイティブスピーカー)に依頼することが望ましいです。日本人が正しい英語である思っていても、ネイティブスピーカーからすると困惑してしまう文章である可能性があるためです。

ネイティブスピーカーに依頼する際は、クラウドソーシングなどを活用することで依頼できるので、活用してみましょう。

「すぐにサービス利用をするのは不安・・・」という方には、無料のSEO健康診断も行っております。目指している目標を元にすべき対策や作成すべきコンテンツなどをサイトを分析し無料でご提案させていただきます。

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海外向けコンテンツの作成方法

外国語でコンテンツ作成する場合の方法を、順を追って説明します。

①キーワード選定
キーワードは、自社の商品・サービスとの関連性や検索ボリューム、検索意図などを考慮して選定します。
その際、キーワードプランナーを利用すると各地域での検索ボリュームが分かり、適切に有効なキーワードをリストアップできます。

②競合調査
キーワードが決まれば、そのキーワードで検索した際に上位表示されるコンテンツを調べます。見出しや内容などを確認し、コンテンツに盛り込むべき内容を判断します。
また、国や地域によって検索結果に表示されるページは異なるため、各地域での検索結果を確認する必要があります。

③コンテンツの作成
ユーザーの不安・疑問が解消される内容か、ユーザーにとって有益な情報が含まれているか、ユーザーのニーズを満たせているか、などといった事を意識しながら、検索ユーザーが満足するようなコンテンツを作成します。
そして必ずネイティブによるチェックを受け、不自然ではないかを確認をしましょう。

④効果測定
SEOによる効果が出るまで、およそ2~3カ月ほどかかります。なのでコンテンツを掲載した2〜3カ月後に、検索順位やページへ流入したユーザー数などを調べましょう。
もし期待していたほどの成果が出ていない場合は、文章の修正や画像の追加など適宜修正を
行い、コンテンツの質を高めていきます。

ホスティングサーバーで運営する理由

海外でSEOを行う場合、狙った国に合わせたサーバー選びも重要です。

運営しているサイトに自国のサーバーが使われているかもSEO評価に影響するためです。

Googleは、IPアドレスに基づいてサーバーの場所を検出するため、上位表示したい国のサーバーでホスティングをすることが有効な海外SEO対策です。

 Google Cloud Platform(GCP)や、amazon web services(AWS)などを利用しWebサイトを構築することで狙った国にサーバーが設置できます。

対策する地域の国コードトップレベルドメインを活用しよう

海外SEOのポイントを紹介します。

国コードトップドメインを取得して活用しよう

ドメインも国や地域に合わせるとSEO効果があります。

日本でなじみのある「.jp」のような日本向けのドメインよりも、対策したい国や地域ごとに国コードトップドメイン名があるため、対策したい国や地域との結びつきを一層強めSEO効果を得るためにも、国コードトップレベルドメインを活用しましょう。

また、どの国でも利用されている「.com」であれば、特定のコードトップレベルドメインでなくてもグローバルに対応できます。

国コードトップドメイン名が一覧でわかる参考URLをご紹介いたします。

http://www.lingoes.net/en/translator/langcode.htm

1つのドメインで対応したい国と言語を分ける

サブドメインやディレクトリで国と言語を分ける事で、1つのドメインで多言語や複数の国に対応させることができます。

【例】〇〇.comのドメイン

  • 日本からのアクセスで日本語のページを表示〇〇.com/ja-jp
  • アメリカからのアクセスで英語のページを表示〇〇.com/en
  • 中国からのアクセスで中国語のページを表示〇〇.com/zh

ドメインのあとに対応する国と言語を表す言語コードをつけることで対応させる方法があります。

上記以外の言語コードの一覧がわかるURLを設置しておきますので、ご入用の方はこちらを御覧ください。

リンクURL:https://kaigai-seo.com/kaigai-seo/seo-basic-knowledge/

上位表示させたい地域に合わせたHTMLの設定をしよう

HTMLの設定でターゲットとなる国を検索エンジンに伝える方法です。

下記のようにHTML内にソースコードを追加することで、設定可能です。

rel=”alternate” href=”(設定したいページのURL)” hreflang=”(言語と国コード)”

言語と国コードを元に対応する必要があるため一覧が記載された参考URLをご紹介いたします。:http://www.asahi-net.or.jp/~ax2s-kmtn/ref/iso639.html

Googleサーチコンソールに上位表示したい地域の設定しよう

Googleサーチコンソールにてインターナショナルターゲティングの設定をすることで、ターゲットの国や地域に、Webサイトとの関連性を高めることができます。

インターナショナルターゲティングの画像

2020年1月の最新の設定手順をご紹介いたします。

サーチコンソールのホーム画面

→バーメニュー

→インターナショナルターゲティング

上記の手順にて設定が可能です。

海外SEOのメリット

ここでは、海外ユーザーに向けてSEOを行うメリットについて紹介します。

長期的に集客を維持できる

1つ目のメリットは、長期的に集客を維持できることが挙げられます。SEOはすぐに結果が出るものではないものの、結果ができると長期的に集客を行えます。

例えば、「海外SEO」というKW(キーワード)でコンテンツを作成した際、1カ月目は30~90位を点々とすることが一般的です。

しかし、2~3ヶ月目以降になると、徐々に順位が上がり、ユーザーが求めている情報かつアルゴリズム対策ができているコンテンツであれば、10位以内に入れます。

「海外SEO」は月間に検索される回数(月間ボリューム)が約1,600回あり、1位になった場合、検索結果画面の1位のクリック率は約29%(出典)であるため、記事の表示回数(PV数)は「約1,600(回)×29(%)=約464PV」となります。

【補足】

  • 2位の場合:「約1,600(回)×16(%)=約256PV」
  • 3位の場合:「約1,600(回)×11(%)=約176PV」

    上記のように、コンテンツの順位が維持されれば、少なくとも月に数十回〜数百回見られるようになり、なおかつGoogleアップデートがない限り順位は維持されます。

    これが、海外SEOが長期的に集客を維持できる理由です。

    日本にいながら施策を実施できる

    2つ目のメリットは、日本にいながら施策ができることです。

    SEOはコンテンツを作り、集客を行う(コンテンツマーケティング)であるため、日本にいながら集客を行えます。日本はインバウンドマーケティングがさかんな国の一つであるため、海外に対するSEOはとても相性が良いです。

    サイト運営の主な集客方法として、SEOのほか、SNS(Instagram ・Facebook)・その他のエージェントからの流入などがありますが、その中でもSEO(オーガニック検索)からの流入が一番多い状況です。

    海外SEOの事例

    このように、海外のターゲットユーザーへ向けたマーケティングの手法の1つとして、SEOは効果的です。

    海外SEOでの注意点

    海外SEOではどのようなことに注意する点について解説します。

    日本からの外部リンクについて

    日本から海外に向けたサイトをオープンする際に、日本から外部リンクを獲得することも多いかと思われます。しかし、このオープン時に注意したいのは、日本からの被リンクが集中することです。

    サーバーやドメインを海外向けのサイトとして設定しているのに、ターゲット外の国からの被リンクを多く獲得しすぎると、不自然な被リンクとして、ターゲットとしている国から怪しいサイトとして判断されてしまうこともあります。

    そうするとSEO上、不利にはたらいてしまいます。

    外部対策を行うのであれば、対象国からのリンク獲得施策を行うといいです。

    外部リンクの購入は日本のSEOと同じくペナルティの対象となるため、行わないようにしましょう。

    関連記事:SEO外部対策とは?外部対策を徹底攻略!

    サイトスピードテストで通信環境とUXの改善につとめる

    ターゲットとなる国やエリアによっては、通信環境が十分に整っていない場合もあるため、サイトスピードをチェックして対策を行いましょう。

    日本では現在4G回線が主流で、5G回線が期待されると思われますが、世界で考えると、整っていない場合も少なくはありません。

    そのため、下記にてご紹介するツールは3G回線で速度チェックができるため、サイトがターゲットの通信環境と合っているかを確認し、対策することができるため、しっかりと確認し対策ておきましょう。

    スピードチェックに使うツールGoogleのURLを下記にて記載いたします。

    Test My Site:https://testmysite.withgoogle.com/intl/ja-jp

    海外SEOのコツは良質なコンテンツ作成

    海外のSEOは日本とは違った特別な対策が必要であることや、人気コンテンツや検索ニーズが異なるため、日本でのSEO対策やコンテンツマーケティングの感覚と違いを感じることがあります。

    しかし、「ユーザーのための良質なコンテンツを作ること」には違いはありません。

    良質なコンテンツを発信するSEOを行いましょう。

    関連記事:外注する際のSEO対策にかかる費用はいくら?基本から会社の選び方まで徹底解説!

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    この記事を書いた人

    株式会社リードエックスのアバター 株式会社リードエックス Webマーケティング部

    リードエックスは、SEO対策を始めとしたWebマーケティング集客支援を行うデジタルマーケティング会社です。 ホームページ制作・BtoBマーケティング・Webコンサルティングなど経験豊富なプロが一気通貫でサポートを行います。

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