オウンドメディア運営をしていて、ブログのアクセス解析に課題を感じていませんか。
広告を打っても思うように成果率が上がらないと悩む企業は少なくありません。
ここでは、ブログのアクセス解析の方法を紹介しています。
また、アクセス解析の無料ツールや導入方法も合わせて掲載しているので、自社サイトの収益化を図りたいと考えている方は必見です。
ブログのアクセス解析はどこまで分かる?
ブログ アクセス 解析では、サイト訪問数・ページビュー数・コンバージョン数・ページ遷移・流入チャネルといった情報を解析できます。
アクセス解析を通して閲覧している人の情報を知ることで、ブログの問題点を発見しやすくなります。問題点を解決できれば、ブログの訪問数を増やすのに繋がるでしょう。
特に、ブログの訪問数を増やして収益化を図ろうと考えている場合は、訪問者の関心がどこに集まっているかが分かるアクセス解析は必要不可欠だといえます。
ブログのアクセス解析をすると、サイトの訪問者がどのページを多く閲覧しているかが数値化され、ハッキリと問題箇所が分かるようになります。
最後まで読み込まれている記事がある一方で、読んでいる途中で訪問者が離脱してしまう記事もあると浮き彫りになります。
アクセス解析で得られたデータを基に、読み込まれる記事と離脱される記事を比較すると、サイトの訪問者が必要としている情報がみえてくるでしょう。
たとえば、ヨガのブログを運営していて、ヨガのポーズを記載している箇所は人気がある一方で、概要は読み飛ばされているとします。
記事の前半に概要を持ってくると訪問者が離脱してしまう恐れがあるので、概要を記事の後半に配置替えします。
記事の内容を書き直さなくても、順序を逆にするだけで訪問数を増やせる可能性があります。
このように、訪問者の動きが分かるアクセス解析は、訪問数や成果率に伸び悩んでいるブログの対策を講じるうえで非常に有効です。
ブログのアクセス解析で必須の計測項目
ここからは、ブログのアクセス解析で必須とされる計測項目を5つ紹介していきます。ただアクセス解析をしても、着目すべき項目が分かっていないと上手く対策が練られない可能性があります。下記の項目を参考に、ブログのアクセス解析を行ってみましょう。
サイト訪問数
サイト訪問数とは、別名セッション数とも呼ばれるもので、ユーザーがサイトを訪問した回数を表しています。
ユーザーが操作をしないで30分経過したときや、午前0時を超えたときは、セッションが終了したとみなされます。
再びサイトで操作する際は、新しいセッションとしてカウントされるので、サイト訪問数は2回とカウントされます。
サイト訪問数はブログの人気のバロメーターとなるので、ブログの運営方針を決めるのに役立つでしょう。
あまりにもサイト訪問数が少ない場合は、ブログ自体の方向性を改める必要が出てきます。
ページビュー数
ページビュー数とは、ユーザーがサイト内のページを閲覧した回数です。
ページビュー数が分かると、人気のジャンルと不人気のジャンルが一目瞭然となります。
また、1回のサイトの訪問で何ページ読まれているか、ページの遷移が分かるので操作性を見直したり、記事の質を判断したりする目安になるでしょう。
コンバージョン数
コンバージョン数は、ブログ運営側が設定した目標を達成した回数となります。
たとえば、コンバージョンには商品の購入数・会員登録数・アンケート回答数などが設定されるケースが多くなっています。
コンバージョン数は、ブログが収益化できているかの判断材料になります。
ただし、気を付けなければならないのは、1回のセッションでユーザーが何度も商品を購入したとしても、コンバージョン数は1回とみなされるという点です。
設定した目標が複数あり、目標Aと目標Bを達成したのならコンバージョン数は2回とカウントされます。
しかし、ユーザーが目標Aを2回クリアしても、コンバージョン数は1回のままとなります。
ページ遷移
ページ遷移とは、ユーザーがブログを訪れてからどのページを移動したかという行動記録です。
ユーザーがサイト内でどのように動いているかが分かると、コンバージョン数を増やすきっかけとなります。
ブログ運営の大半の目的は、コンバージョン数を増やすことなので、最終的にユーザーには成果に繋がるページに移動してもらう必要があります。
ページ遷移は、ユーザーが最終目標のページに移動できるように、構成を見直したりリンクを増やしたりする一つの指針になります。
流入チャネル
流入チャネルとは、ユーザーがどうやってサイトにたどり着いたのか、ユーザーの経路を表しています。
どの経路からユーザーがやってくるかが分かると、ブログ運営の際に力を入れるべき箇所が判断できます。
たとえば、自然検索からやってきたユーザーが多いのであれば、記事を検索上位表示にすると訪問数を増やせることが分かります。
もし、リスティング広告からの訪問者が多い場合は、広告に力を入れると訪問者を増やせるでしょう。
広告にかけるお金を増やすか、記事の質を上げるかブログ運営の方針を決めるのに役立ちます。
解析したデータを元に行う改善施策の例
ここでは、上記で挙げた計測項目から改善施策を行い、コンバージョン数が増加した企業の成功事例を紹介します。
コンバージョン数が増えないと悩んでいるブログ運営の担当者は、下記の施策を参考に対策を練ってみましょう。
改善施策1
ユーザーのページ遷移を分析した企業の事例では、ページを最後まで読み進めてもらえるように記事構成を変えています。
人気のある記事が読者目線の記事であったため、読者がどのような心理で読み進めていくかに重点を置き、当事者目線のテキストと画像に変更したのです。
その結果、ユーザーが記事の最後まで目を通すようになり、外部サイトへの送り出しに成功しています。
改善施策2
流入チャネルの分析をした企業の事例では、メルマガ流入が多いことから、メルマガ配信にかける費用を増やして成功しています。
ブログのアクセス解析をしたところ、広告流入が伸び悩んでいるのに対し、メルマガ流入が多いことが判明したのです。
そこで、広告は費用対効果が得られないので予算を減らし、広告にかけていた費用をメルマガ配信に回しています。
ブログ運営にかける費用は据え置きでも、商品購入数が増加しています。
改善施策3
流入チャネルの分析をした企業の事例では、専用のリンクやバナーをつくることで、問合わせ数が飛躍的に増加しています。
言語ごとにサイトを別に用意していたものの、サイトを訪問したユーザーが対応言語とは別の言語のサイトに飛んでいると判明したのです。
どの国から訪問してきたユーザーが他言語のページに移動しているのかを調べ、分かりやすいようにリンクやバナーで対策をとっています。
分かりやすいようサイトを変えたことで、他言語サイトに移るユーザーが減り、問合わせ数を増やすのに一役買っています。
改善施策4
ユーザーのページビュー数を分析した企業の事例では、どの記事が何ページ読まれているかを参考にし、デザインの改革を行っています。
ユーザーにどのような構成だと受け入れられるかを判断できるので、操作性の高いブログへと変貌を遂げています。
デザインを変えた後は、ページ内にある広告へのアクセス数を増やすことに成功しています。
無料で使えるブログ解析ツール
ここでは、今日から使えるブログ解析ツールを5つ紹介します。全て無料で利用できるので、導入してブログを訪問するユーザーの特性を調べてみましょう。
Googleアナリティクス
GoogleアナリティクスはGoogleのサービスで、サイト訪問数・ページビュー数・コンバージョン数・ページ遷移・流入チャネルが解析できます。
他にも、ユーザーの年齢・性別・言語・地域といった情報を調べることができて便利です。Googleマーケティングプラットフォームから登録が可能です。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、ユーザーがサイトを訪問する前のデータを解析できます。検索キーワードとクリック回数を可視化できるため、ユーザーが関心のある分野を知るのに役立ちます。
Googleが提供しているサービスで、Google Search Consoleから登録を行えます。
SimilarWeb
SimilarWebは、他社のサイトと自社のサイトを比較するのに利用できます。
競合他社の動向が気になる場合に重宝します。
SimilarWebのサイトから登録が可能です。無料で使える範囲が限られており、ウェブ分析と上位表示5位、それからデータ取得1カ月分までが対応しています。
FC2アクセス解析
FC2アクセス解析は、時間・日別・アクセスログといった基本的な解析ができます。
さらに、検索エンジンの解析に加え、クリック先やページ別の訪問者の情報を得られます。
FC2アクセス解析のサイトから直ぐに利用することが可能です。
忍者アクセス解析
忍者アクセス解析は、リアルタイムのアクセスが解析できます。
アクセスログ・ブラウザー解析・携帯解析に対応しています。
忍者ツールズからアカウントを登録すると、アクセス解析が行えるようになります。
おすすめのツールはGoogleAnalytics
上記の中でおすすめのツールはGoogleAnalyticsで、基本的な解析から専門的な解析まで行えるのが特徴です。
ユーザーのサイトの滞在時間や離脱率まで調べることができるため、ブログ運営に欠かせないツールだといえます。
Googleanalyticsの詳しい使い方と導入方法
ここでは、Googleanalyticsの詳しい使い方と導入方法を紹介していきます。
導入編
Googleanalyticsの導入前に、Googleのアカウント作成を行います。
既にアカウントがある方は、Googleマーケティングプラットフォームの中小企業向けページから、アナリティクスのページに移動し登録を済ませましょう。
無料で利用するというリンクからGoogleのアカウント情報を入力すると、アナリティクスの設定画面へと遷移します。
設定画面では、アカウント名・プロパティ(ウェブサイト名・URL・業種・レポートゾーン)を入力してください。
最後に利用規約が表示されるので、同意すれば導入完了です。
使い方編
Googleanalyticを使うときは、利用規約同意後に表示される「トラッキングコード」をコピーし、ウェブサイトのHTMLファイル<head>の後ろに貼り付けます。
トラッキングコードを貼り付けると解析が可能になり、Googleanalyticのオーディエンスの概要からユーザー数・セッション数・ページビュー数が確認できます。
概要には平均セッション時間という項目もありますが、これはユーザーの平均滞在時間を表しています。
ユーザーの離脱率に関しては、行動の概要の中に入っているので合わせて確認しておきましょう。
離脱率は、何ページか遷移した後に最終ページを離脱した割合です。
離脱率に似た項目として直帰率がありますが、直帰率は該当ページだけを見て離脱した割合を表しています。
適宜確認してサイトの改革に役立ててください。