「SEO対策において内部対策は具体的に何をどうすればいいのか」、「内部対策をしているけれどいまいち成果が出ない」
本記事では、このような悩みや疑問への解決策をご紹介していきます。
本記事がSEO対策でお困りの方への参考になれば幸いです。
SEO内部対策とは?
SEO対策には大きく分けて3つあり、内部対策と外部対策、コンテンツ対策があります。外部対策は被リンクを増やすなどして自社サイトの外から行う対策で、内部対策はその反対で自社サイト内で行う対策のことです。
SEO対策において内部対策の必要性は高く、内部対策を行うことでユーザビリティを高め、滞在時間の増加や直帰率の減少、CVの改善にコミットできます。
内部対策の代表的な例としては、ページ内容をGoogleのクローラー(Googlebot)が認識しやすいように最適化するためのrobots.txtの実装やURLの正規化、モバイルファーストインデックス等があります。
また、クローラーが巡回しやすいサイト構造に最適化することでサイト内の全てのページをインデックスしてもらい、各ページの検索順位の向上につなげることができます。
内部対策は検索順位を上げるために重要になってくる要素であるため、重要視されています。
2020年現在のSEO内部対策の特徴
インターネットは日々成長し、Googleの検索エンジンのアルゴリズム変更といった日々の変化によりSEOを取り巻く環境は変わり続けています。
以前の内部対策は、クロール最適化、ページの表示速度、モバイルフレンドリーなどの重要性などが上げられていました。2019年には3月と6月、9月の年3回のアップデートがあり、その度に、E-A-Tと高品質コンテンツの作成に重点が置かれてきました。
2020年以降も2019年の流れに引き続き、コンテンツの質と情報の専門性・権威性・信頼性が重要になってきます。
段階ごとに必要になる内部対策
内部対策はSEOの基礎となる対策になります。土台がしっかりしていないと、いくらコンテンツの質が高くても正しく評価されにくくなります。Googleから評価されやすいベースを整えるためにも、まずは内部対策から取り組みましょう。
内部対策は大きく分けると下記の3つの対策にカテゴライズできます。
- 「クローリング対策」
- 「インデックス対策」
- 「ユーザー対策」
上記3つの対策を網羅的に行い、サイトの土台となる部分を構築していきます。
クローリング対策
GoogleやYahoo!などの検索エンジンではクローラーと呼ばれるプログラムが検索エンジン上の各サイトを巡回しています。
クローラーは、インターネット上のあらゆるサイトやページを巡回して情報を集めています。クローラーに巡回されなければサイトは検索結果に反映されません。
よってクローラーの巡回率を高める対策が必要になってきます。対策は大きく分けて下記の2つになります。
- クローラーを呼び込むための対策
- クローラーのサイト巡回効率を高める対策
Google検索エンジンの仕組みについて下記の記事で詳しく解説しています。
インデックス対策
クローラーが集めてきた情報をGoogleのデーターベースに整理保管することをインデックスと呼びます。情報を正しくインデックスしてもらうことは、ページの価値を検索エンジンに評価してもらうために重要な要素です。
基本的に、クローラーはページ全体の情報を全て読み取ってインデックスしている訳ではありません。hタグなど各種タグの情報を読み取りインデックスを行なっています。
SEO情報サイトで「タイトルにKWをいれよう」「Hタグを活用しよう」と口酸っぱく言われるのはこのインデックスの為です。
ユーザー対策
主な内部対策は上記の「クローリング対策」「インデックス対策」の二点ですが、その他にもサイト全体のユーザーの利便性を高めることも検索順位を決めるうえで重要な要素と言えます。
Googleはユーザーファーストを第一としていますので、ユーザー目線のサイトやコンテンツは自ずと評価も高くなります。主な対策としてはサイトの読み込み速度を早めるサイトスピードの改善やボタンの押しやすさ、テキストの見やすさ、デザイン性の改善などです。
SEO内部対策チェックシート
この段落では、実際に弊社で行った内部対策の中で検索順位の向上や流入数の増加、CVの改善に結び付いた効果のある対策だけをご紹介しています。
全てのページにすぐアクセスできるサイト構造にする
サイトの構造を単純化するのは効果的な対策と言えます。クローラーは階層構造が複雑であればあるほど下層のページを「重要ではないページ」として認識する習性を持っています。
上位にあげたい、ユーザーに見てもらいたいページが複雑な下層ページに配置されていると正しくクローリングされず、検索結果にも反映されないということも起きてしまいます。
目安として、トップページからサイト内の全てのページに3クリック以内で行けるような構造になっているとクローラーはサイト全体を巡回しやすくなります。
URLの正規化
URLの正規化は、同じ内容や似たような内容のページが複数ある場合、それらのページの評価を分散させないための対策です。評価が複数のページに分散されると検索順位も上昇しにくいため、URLの正規化を行いページ評価を統一することで検索順位の向上につなげます。
301リダイレクトの設定やcanonicalタグの設置でURLの正規化を行います。
タイトルには必ず対策キーワードを入れる
タイトルに対策キーワードを入れることは、検索順位で上位表示させるために重要です。
対策キーワードをタイトルに入れることで、クローラーがどういう内容を含んでいるページなのかを認識しやすく、評価されやすい構造を作ることができます。
また、タイトルは、検索結果画面上に30文字程度で表示されるため、限られた文字数の中で対策キーワードを盛り込み、ユーザーの疑問に答えますといった表現を行う必要があります。
関連記事:タイトルの文字数はSEO的に注意する必要があるのかを徹底解説!
メタディスクリプションの最適化
多くのユーザーは記事をクリックする前にメタディスクリプションを読み、この記事に解決策があるかどうか判断してページを訪問します。
そのため、メタディスクリプションは検索ユーザーがクリックして読みたくなるような文章構成にする必要があり、ユーザーにも検索エンジンにも効果がある対策です。
hタグを利用し読みやすい構造にする
hタグに対策キーワードを盛り込み、伝えたい内容などをあらかじめ構成していくことで読みやすい記事になります。ユーザーにもクローラーにも分かりやすくなることで検索順位を上げるための対策と言えます。
モバイルフレンドリーにする
内部対策の中でも大切な項目で、スマートフォンやタブレットなどからでもサイトを閲覧出来るようにならないとユーザーのニーズに答えられません。
見やすく使いやすいデザインにする
当たり前ではありますが、ユーザーが使いやすいサイトにすることは、直帰率の低下、ユーザビリティ向上に大きく貢献します。特にサイトのデザイン改善は効果的な対策と言えます。
- ユーザーの必要な情報はすぐに見つけられる位置に配置する
- ユーザーがいまどのページにいるかすぐにわかるようなデザインにする
- ファーストビューでページの内容が理解できるようにする
- 必要のない情報は見せ方を考える
- 開いた時に続きを読みたくなるようなページにする
まとめ
内部対策はSEOにおいて土台部分ともいえる重要な対策です。いくら質の高いコンテンツを作成しても、それが評価される土台が整っていなくては、本来の効果が発揮できません。
コンテンツの効果を最大限発揮するためにも、内部対策を網羅的に行うことで土台部分を築き、Googleやユーザーから評価されやすいサイトを構築しましょう。