「SEOコンテンツを制作したいけど、どうやって作ればいいのかわからない」。そういった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。実際に、SEOコンテンツを作ろうとしても、SEOに関する知識が少ないとそもそも良質なSEOコンテンツとは何かということがわからないことが多いです。
そのため、今回は「そもそも良質なSEOコンテンツとは何なのか」と「良質なSEOコンテンツの作り方」を解説していきます。
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOのメリットは狙いたいキーワードに対して網羅的に対策することができるということです。
しかし、これだけ聞いてもいまいち分かりにくいので、SEOが求められるようになった理由とSEOのメリットについて解説していきます。
パンダ・アップデートが要因でコンテンツの質が重要視されている
パンダ・アップデートとは、クオリティの低いコンテンツを排除するために行われたアップデートです。
このアップデートはGoogleの理念である「ユーザー第一主義」をいつも大切にしているので、低クオリティのサイトを一気に排除する対策として行われました。
さらに、このパンダ・アップデートの時期からやみくもにコンテンツを作っても上位表示されなくなったので、SEOが重要視されるようになってきました。
アップデード内容についての詳しい説明はこちらの記事で解説しています
ソーシャルメディアの普及
SNSが普及する以前は、SEO対策を行なって上位表示させ、PV数(閲覧数)を伸ばす方法が主流でした。しかし、SNSではシェアすることで検索順位とは関係なしに大きな収益を得ることが可能になりました。
たとえば、ユーザーが「大阪にあるおすすめのラーメン店」というコンテンツをSNSでシェアすると、多くの人に自分のコンテンツがSNS上で表示されることになります。
すると、コンテンツが表示されたユーザーの中から大阪にあるラーメン屋さんに興味のあるユーザーが、そのコンテンツを開きPV数が増えます。
良質なSEOコンテンツとはどんなものなのか
SEO対策を行っていると「コンテンツの質が重要」と言われることが多いですが、「そもそも質の高いコンテンツが何なのかわからない」という人も多いと思います。
そのため、こちらでは良質なSEOコンテンツとはどのようなものなのかということについて具体的に解説していきます。
サイトに滞在した時間が長い
良質なコンテンツかどうかを判断する基準としてサイトの滞在時間があります。質の高い記事は最後まで読まれる傾向にあります。そのため、サイトの滞在時間が長いコンテンツは質の良い記事ということができます。
日本人成人の平均的な読書スピードは1分間で500文字から600文字程度と言われています。そのため、2500文字のコンテンツなら4分から5分ほどで読まれていれば、質の良い記事と判断して問題ありません。
検索順位で上位表示されている
一般的に、質の良いコンテンツというのはユーザーが満足できるコンテンツと言われています。一方で、質の良いコンテンツというのはGoogle検索結果で上位表示されるコンテンツだと考えている人もいます。
上位表示のためにコンテンツの質を高めるということは重要ですが、SEO対策をせずにコンテンツを作成しても上位表示させることは難しいです。そのため、質の良い記事を作るためには、ユーザーのニーズに応えるだけでなくSEO対策も徹底する必要があります。
具体的なSEO対策は以下の通りです。
- 画像を設定
- タイトルタグを設定
- 見出しタグを設定
- 見出しに対策キーワードを追加
基本的にはタグの設定などは内部施策に分類される対策方法で、詳しい内部施策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
良質なコンテンツを作る際の3つの注意点
良質なコンテンツを作る際はユーザーに求められている情報を書くだけでなく、Google検索エンジンからも高く評価してもらえる記事を書く必要があります。こちらでは良質なコンテンツを作るために注意しなければいけない3つのことを紹介していきます。
ユーザーのニーズに対して完璧な答えが提示出来ている
良質なコンテンツの前提条件として、コンテンツはユーザーのニーズに完璧に答える必要があります。ユーザーのニーズに対して完璧に答えることができるコンテンツは、Google検索エンジンでも高く評価されやすい傾向にあります。
例えば、「沖縄 天気 10月」で上位表示を狙う場合、まずユーザーが何を一番知りたいかということを考える必要があります。「沖縄 天気 10月」で最も知りたいことは10月の沖縄の天気がどうなっているかということです。
Googleも認める正しい情報を届けられている
よく「良質なコンテンツとはユニークなコンテンツです」と言う人がいます。しかし、あまりにもユニークすぎるコンテンツはGoogle検索エンジンで高く評価してもらえないので、良質なコンテンツとは言えません。
Googleで認めてもらえるようなコンテンツというのは、根拠や論理性のあるコンテンツです。そのため、良質なコンテンツを作るためには、奇をてらった内容を書くのではなくある程度の論理性や根拠が保証されている内容を書くようにしましょう。
例えば、「スマホ 普及率」というキーワードでコンテンツを作成する場合、「周りの友達がみんなスマホ持っている」というような主観的な内容だけでは、論理性に欠けます。
一方で、コンテンツを作成する際に、どこかの企業や研究所が調べた調査結果も引用すると論理的なコンテンツが出来上がります。
関連記事:YMYLとは?どのジャンルが該当するの?SEO対策も合わせて解説
潜在意識までをも把握し満足出来る内容が示されている
先ほどユーザーのニーズに完璧に答えなければならないという話をしましたが、より良質なコンテンツを作るためには、120%ユーザーを満足させる必要があります。
「沖縄 天気 10月」でコンテンツを作成する場合、先ほども言ったように10月の沖縄の天気をまず述べる必要があります。しかし、より良質なコンテンツを作りたい場合はもう一歩踏み込んでユーザーのニーズを考える必要があります。
この場合ユーザーの意図を考えると、10月の天気以外にも「10月に沖縄に行くならどのような服がいいのか」という内容を求めていることが考えられます。
具体的な良質SEOコンテンツの作り方
ここまでは良質なコンテンツとは何かということに関して述べてきました。ここからは具体的に良質なコンテンツを作る手順を紹介していきます。
ペルソナを明確にする
ペルソナ(persona)とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことです。ユーザーに興味を持って記事を読んでもらうためにはターゲットの設定が必要です。
ターゲットを設定することによって記事にも専門性が出てきます。そのため、記事を書く前に必ずペルソナを設定するようにしましょう。ペルソナを作る際に必要な情報は以下の通りです。
【ペルソナを作る際に必要な情報】
- 年齢・性別・居住地などの基本情報
- 職業社収入
- 人間関係(家族の有無)
- 趣味(インドア派、アウトドア派)
対策キーワードを決定する
たまに対策キーワードを決めずに記事を書く人がいますが、キーワードを決めていないと記事のゴールが曖昧になり整理された内容にならなくなってしまいます。そのため、対策キーワードは記事を書く前に決めておくようにしましょう。
対策キーワードを決める際にオススメのツールが「関連キーワード取得ツール」です。「関連キーワード取得ツール」では自分が書きたいジャンルのワードを入れると、Googleのサジェストワードをすべて表示してくれます。
顕在ニーズと潜在ニーズ両方を盛り込む
良質なコンテンツを作る際に重要なことはユーザーのニーズを深く理解することです。ユーザーのニーズを理解する際に意識すべきことが「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」の2つです。
顕在ニーズとは検索ユーザーが求めている情報そのもののことを表します。例えば「北海道 気温 10月」で検索するユーザーの顕在ニーズは10月の北海道の気温は何度かということです。
一方で潜在ニーズはその情報を知ることによって、ユーザーが解決したいと思っている悩みまたは実現したいと思っている願望のことを表します。
例えば、「北海道 気温 10月」で検索するユーザーのほとんどは北海道の10月の気温を理解して厚着で行くか薄着で行くかを決めます。そのため、「北海道 気温 10月」で検索するユーザーの潜在ニーズは10月に北海道に行くときは薄着で行くべきか厚着で行くべきかということです。
タイトルからまとめまでの構成を分かりやすく構成する
キーワードを決めニーズを理解した後は実際に構成を作ってみましょう。構成を作ることによって情報が整理されユーザーの読みやすい文章を作ることができます。
一般的な構成は「タイトル→書き出し→本文→結論」です。
タイトルと見出しを付ける際はできるだけ、キーワードを入れるようにしましょう。
最終チェックでユーザーの立場になって改良を重ねる
最後に、コンテンツを公開する前に校正とチェックを行いましょう。校正とチェックを行う際に重視しなければいけないことは、ユーザーが満足できる内容になっているかということです。
ユーザーに満足してもらえる記事になっているかをチェックするために以下のことをチェックするようにしましょう。
- そもそも自分で読んで納得できる内容か。
- 内容が強引なセールスになっていないか。
- ユーザーが実践可能な内容になっているか。
- ユーザーの本当の願望や悩みを解決することができているか。
- 誤字脱字はないか。
- 文法的におかしな文章はないか。
- 他のサイトのコンテンツには内容が載っているか。
SEO記事でやってはいけないこと
SEOコンテンツを作る際に上位表示を狙うことは大切ですが、検索エンジンから悪い評価を受けない対策をするのも同じく重要です。ここからは気づかないうちに検索エンジンから悪い評価を受けないように、SEO記事でやってはいけないことを紹介していきます。
コピーコンテンツを載せている
他サイトにあるコンテンツやブログをまるまるコピーして使用した場合、Google検索エンジンから低い評価を受けてしまう可能性があります。
Googleの検索エンジンは基本的にオリジナルのコンテンツを評価します。そのため、同じようなコンテンツがいくつも上位表示されることを嫌うので、他のコンテンツを参考にする場合は言い方や表現方法を変える必要があります。
時々、自分のコンテンツがコピーされ、そのコピーされたサイトが自分の記事より上位表示されている場合があります。
自分の記事がコピーされている場合は、コピーサイトに対して削除要請、またはGoogleに対して著作権侵害に関する申し立てを行うことができます。
タイトルが同じ
タイトルが重複している場合タイトルの修正またはコンテンツを一つにまとめるようにしましょう。
同じタイトルのページが複数あると、ランクインページが頻繁に変わってしまうことがあります。ランクインページが頻繁に変わってしまうと、順位低下の原因にもなるのでできるだけ早く修正するようにしましょう。
関連記事:タイトルの文字数はSEO的に注意する必要があるのかを徹底解説!
サイト内に同じコンテンツが重複している
自分のサイト内に同じコンテンツがいくつか存在すると、Google検索エンジンから正当な評価を受けてないときがあります。同じドメインの中でコンテンツがかぶっている場合は、できるだけユニークな内容になるように修正しましょう。
関連記事:【最新】 Googleが定めるガイドラインとは?SEO担当者は必見です!
SEO記事のまとめ
良質なSEOコンテンツを作成するにはあらかじめの準備が不可欠です。しかし上記で説明した内容は頭でわかっていても、実際に実践してみるとうまくいかないことが多いです。
そのため、自社の現状を把握し少しずつ改善していきながら良質なコンテンツを作成していきましょう