今回の記事は、【業界別、サイト分析と戦略立案】第二回目になります。
この記事では、各業界のコンテンツマーケティングに成功しているサイトや業界の動向などを弊社のストラテジストが分析し、成功サイトのマーケティングの施策内容や、サイト状況を解明。
その分析内容を元に、業界に属するサイトは何をすべきか、どんな施策を打つべきなのか戦略立案し、みなさまにお届けする記事になります。
今回の分析対象業界は・・・・スポーツクラブ、フィットネスクラブ業界です!
それでは早速、解説をしていきたいと思います!
スポーツクラブ業界サイトのマーケティング一例
今回も、あるスポーツクラブのサイト(スポーツクラブサイト①)を例にマーケティング一例を解説します。
会社名、サイト名は伏せて解説させていただきますのでご了承ください。
スポーツクラブサイト①のサイト分析したところでは、こちらのサイトではスポーツクラブ・運動・健康に関するコラムや、ダイエットに関するコラム、レシピ・食事・美容に関するコラム、ストレッチ・トレーニング・エクササイズのコラムなど
「美容」「ダイエット」「トレーニング」に関するコンテンツを多く発信しており、コンテンツマーケティングに力を入れていることがわかりました。
コンテンツマーケティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
コンテンツマーケティングについて
上記はスポーツクラブサイト①の自然検索流入データになります。
「スレンダートーン 効果」など月間ボリューム(検索回数)がかなり高いキーワードでも検索結果面に3位で表示されており、毎月870人のユーザーの流入を獲得しています。
その他のキーワードでもしっかりと順位と流入獲得しており、コンテンツマーケティングで集客に成功していることがわかりました。
しかし、ある日を境に集客率が激減
コンテンツマーケティングに取り組んでいて、しっかりと順位キープと流入を獲得していたスポーツクラブサイト①ですが、ahrefsでサイト分析をしたところ、なんと2020年4月時点で1/5〜1/10の大幅にオーガニック流入の減少が起こりました。
昨年2019年夏頃のピークと比較すると明らかに流入が減少してしまっています。
なぜここまで落ち込んでしまったのか、分析の結果この原因は「検索意図」と「YMYL」にあることが判明しました。
原因①検索意図
まず流入が落ち込んでしまった原因の一つ「検索意図」について解説します。
そもそも検索意図とは文字通りユーザーが検索した際の意図です。
コンテンツマーケティングでは検索者がどのような情報を知りたいと思い、その検索語(キーワード)で検索したのか(=検索意図)を推測し、検索意図をコンテンツに反映させることで検索結果面で上位表示を狙います。
ユーザーが「どういった状態」で「何を知りたい」かを把握しておくことは、SEOにおいても非常に重要になります。
検索意図についてや、検索意図の分析方法については下記の記事で詳しく解説しています。
この検索意図をちゃんと汲み取ってコンテンツに反映させることで、上位表示させユーザーにページへ流入させることができます。
逆を言うと、検索意図を汲み取れていなかったりズレてしまった場合もちろん上位表示はできませんし、検索結果の2ページ目以降のサイトはユーザーもほとんど見ないので流入も獲得することができません。
スポーツクラブサイト①は検索意図を拾いきれていなかった
先ほど、スポーツクラブサイト①の流入が大幅に落ちた原因の一つに「検索意図」があると言いましたが、分析していく中でこちらのサイトのコンテンツには検索意図が拾いきれていなかったことが判明しました。
同サイトが掲載しているコンテンツを例に解説します。
上記の画像は、同サイトの「ごま油 ダイエット」に関するコンテンツの見出しを抜き出したものです。
主に、どんなダイエットなのか解説・なぜ効くのか原理を解説・やり方について解説・実際の実施者の口コミの4つで構成されています。
「ごま油 ダイエット」の検索意図がどのようなものなのか知るべく。実際に私もでも、「ごま油 ダイエット」について分析を行いました。
検索意図分析の手法の一つ「関連・サジェストワード分析」を元に検索意図を私なりに分析しました。
「ごま油 ダイエット」を検索するユーザーは、【ごま油ダイエットの効果を知りたい・ごま油ダイエットのレシピを知りたい・ごま油ダイエットの1日の摂取量を知りたい・ごま油ダイエットのキャベツ、もやしを使ったレシピを知りたい】という検索意図があるのではないかと感じました。
ここで改めて、スポーツクラブサイト①のコンテンツ内容を見てみましょう。
検索意図にある「レシピを知りたい・摂取量を知りたい」という検索意図を拾いきれていないんですね。
では、「ごま油 ダイエット」で一位に表示されているサイトはどうでしょうか
一位サイトのコンテンツの見出しを抜き出してみましたが、情報量の差が明らかですね。
では情報量が多ければいいのかと言うとそうではなく、何度も言いますが大切なのは「検索意図を汲み取る」ことです。
そしてその検索意図に形はありません。その時は検索意図だったものが時が経てば変わってしまうこともあります。
ある程度、分析し検索意図を汲み取ることはできますが正解はありません。
検索意図を汲み取る=ユーザーの知りたいことを伝えることだと考えてください。
その点一位サイトでは、先ほど説明した検索意図の「レシピ・摂取量」についてはもちろん、そのほかにもユーザーが知りたいであろう栄養素や効能、白ごまと黒ごまの違いなど情報をしっかりと拾っています。
ユーザーにとって有益な情報をちゃんと伝えることができるかがとても重要です。
原因②YMYL対策
スポーツクラブなどのフィットネス業界のコンテンツマーケティングはYMYLととても密な関係にあります。
そもそもYMYLとは「Your Money or Your Life」を省略したもので、グーグルが定める検索品質評価ガイドラインの項目の一つです。
この英語を直訳すると「あなたのお金又はあなたの人生」です。
グーグルは、私たちのお金や人生に直結するトピックを扱うサイトやホームページは、私たちの生活に直接大きな影響を及ぼすことになるため、正確かつ信憑性の高いサイトになっているかが大切であると位置づけています。
ですので、そのようなウェブページを制作する場合においては、正確であること、きちんとした信頼に基づいて制作しているということが大切なのです。
例えば、医療情報を扱う場合、その情報の内容が間違っていると私たちの命に関わってくる危険が生じます。
医療系のような大事な情報を扱う場合、それを読んだ利用者に与える影響が強いため、正確で、信憑性が高く、信頼のおける情報を記載することが大切になるのです。
YMYLに該当するカテゴリーや、YMYLについては下記の記事でより詳しく解説していますので、ぜひ一度確認ください。
スポーツクラブ業界はYMYL領域に該当している
YMYLに分類されるカテゴリーについては下記の関連記事で詳しく解説していますので、省略して解説しますが、スポーツクラブ、フィットネス業界の扱うサービスは「健康、美容」
発信するコンテンツも原因①検索意図で解説した「ごま油 ダイエット」のように、健康や美容に関するコンテンツがメインになります。
「健康、美容」カテゴリーはお金や人生に直結するトピックで、曖昧な情報ではなく正確な情報が求められYMYL分野にもろに該当します。
情報の信頼性の高さの基準となるYMYLはSEO、コンテンツマーケティングで非常に重要な要因になります。
スポーツクラブ、フィットネス業界ではYMYL対策が必要不可欠になります。
YMYL対策はE-A-Tの強化が必須
スポーツクラブ、フィットネス業界ではYMYL対策が必要不可欠と言いましたが、具体的にはE-A-Tを強化することがYMYL対策に繋がります。
YMYLだとかE-A-Tだとかアルファベットばかりでわかりづらい!!と思われるかもしれませんが、大丈夫です!そんなに難しいことではありません。
SEOにおけるE-A-Tとは、GoogleがWEBサイトに対して重要視している指標の1つです。
E-A-Tは、以下の3つの用語の頭文字から取っています。
Expertise(専門性):WEBサイトが何らかの分野に特化しているか
Authoritativeness(権威性):コンテンツのブランドが確立しているか
Trustworthiness(信頼性):コンテンツの信ぴょう性が担保されているか
要はサイトの「専門性・権威性・信頼性」を高めよう!、ということです。
E-A-Tについては下記の記事でさらに詳しく解説していますのでご覧ください。
スポーツクラブサイト①はYMYL対策が不十分だった
一番初めに解説していました、スポーツクラブサイト①では、多くのコンテンツが「美容」「健康」などのYMYL領域に該当するコンテンツでありながら
執筆者が不明で、外部リンクもなくYMYL対策、E-A-Tの強化がされていませんでした。
GoogleコアアルゴリズムアップデートによりYMYLが重視されるようになったのは最近のことですので、対応できていないと認識され順位と流入を落としてしまったのではないかと考えられます。
非常に重要なYMYL対策ですが、弊社では独自のロジックを用いてYMYL領域でも上位表示に成功しています。
そのロジックの一部をご紹介します。
リードエックスのYMYL対策戦略ロジック
YMYL対策としてE-A-tを強化する手段には「提携ジム公式サイトからの被リンク」や「コンテンツ執筆者、コンテンツ監修者の明記」などのテクニカルな手段がありますが
正直言うとこれは、効果的な手段かと言うとそうではありません。
最も重要なのはな前提条件である「コンテンツの質」を向上させることです。
そして、質の高いコンテンツを多く発信することでユーザー、クローラー共に「このサイトは専門性が高く有益なサイト」と評価してもらうことで初めてE-A-Tの強化がされたと言えます。
弊社ではこの「コンテンツの質」を論理的な根拠に基づいて検索意図分析し、コンテンツを設計し構造化SEOによるE-A-T強化を図ります。
YMYL属性ワードを上げるために必要なことは「KWの検索意図分析」「関連キーワードに関するコンテンツページの作成」「構造化SEOを活かすための内部施策」のこの三つだと考えています。
弊社の検索意図分析の方法や、スポーツクラブ、フィットネス業界を上げるための構造化SEOについて詳しく知りたい方は、弊社の無料セミナー、DL資料をぜひ一度ご覧ください。
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