今回の記事は初めてとなる、【業界別、サイト分析と戦略立案】第一回目になります。
この記事では、各業界のコンテンツマーケティングに成功しているサイトや業界の動向などを弊社のストラテジストが分析し、成功サイトのマーケティングの施策内容や、サイト状況を解明。
その分析内容を元に、業界に属するサイトは何をすべきか、どんな施策を打つべきなのか戦略立案し、みなさまにお届けする記事になります。
その記念すべき第一回目、今回の分析対象業界は・・・・ブライダル業界です!
それでは早速、解説をしていきたいと思います!
ブライダル業界のSEOコンテンツマーケティング事例①
ではまず先に、ブライダル業界でコンテンツマーケティングに成功しているサイトの事例を解説します。
運営会社名や、サイト名については伏せて解説させていただきますので、ご了承ください。
今回解説する某結婚式・結婚式場情報サイトでは結婚に関するコンテンツを多く発信しており、特に結婚式を迎えるユーザーをターゲットに、ターゲットユーザーが知りたい結婚式に関わる知識やマナーについてのお役立ち情報を発信し、それらのコンテンツで上位表示に成功しています。
- 対象サイト:某結婚式・結婚式場情報サイト
- KW:「結婚式 演出」
- 検索ボリューム「結婚式 演出」7,560
- 検索順位:5位
例えばですが、検索KW「結婚式 演出」の場合、検索ボリュームが7,560とボリュームの大きいKWでありながら上位表示に成功しています。
その他にも結婚式に関するコンテンツで、月に約45万の自然検索流入を獲得しています。
このような、ターゲットユーザーの関心の高いコンテンツを発信し、コンテンツ経由で自社の結婚式場サービスへとつなげています。
たった1ページで月間500回以上検索から閲覧されているコンテンツ
今回の事例で大事なのは、「KW」と「ボリューム」と「流入数」の3つです。
先ほど解説した、サイトでは「結婚式 演出」という月間vol.7,560のKWで5位に表示されています。
これを単純にCTRで考えたとき、5位は大体7%ですから、月におおよそ500人以上のユーザーが流入していることになります。
たかだか月に500人のユーザーがサイトに訪れている程度、に感じるかもしれませんがこのたかだか500人がコンテンツマーケティングにおいては非常に重要なのです。
今回の事例の流れを簡単に図にしました。
「結婚式 演出」というキーワードを調べるユーザーは、「結婚式をするので、その演出にどんなものがあるのか知りたい」という検索意図があると考えられ、このユーザーは「結婚式を行うユーザー」であり、もしかするとまだ結婚式会場も決まっていないユーザーかもしれません。ブライダル業界すれば潜在的、顕在的なターゲットユーザーであると言えます。
ユーザーに疑問を解決するコンテンツを通して、まず自社のサービスを認知させることができます。
例えば今回の「結婚式 演出」ですと、コンテンツ内で結婚式でよくある演出を紹介しつつも「弊社では〇〇のような演出もできますよ!」と自社のサービスを訴求するだけでもユーザーの頭に残り、サービスの認知をさせることができます。
サービスを認知したユーザーの中にはもっと、この会社のサービスを知りたい!と思うユーザーもいます。
サイト内の自社サービスの紹介ページや問い合わせフォームを経由して、実際にここの結婚式会場を利用しよう!と行動に至るユーザーも現れます。
そんなサービス利用の可能性の高いユーザーが月に500人、たった一つのページに訪れます。
たった一つのページにです。
はじめに解説したようにこのサイトでは、結婚式に関する情報コンテンツをこの他にも多く発信しています。
全体で見たとき、サービス利用の可能性が高いユーザーが月に45万人も流入しています。
コンテンツマーケティングにおけるおおよそのCVR(コンバージョンレート)は1%ですから、450,000×1%でざっと、月に4,500人が申し込みや問い合わせを行なっていることになります。
かなりざっくりとした計算ですので、この通りとはいかないかもしれませんがそれでもターゲットユーザーに刺さる的確なコンテンツを発信することで、これだけのCVを獲得することができます。
CVRの計算方法や各業界の平均については下記の記事で解説しています。
ブライダル業界が行うべきSEO施策
結婚式業界が行うべきSEO施策について解説します。
ブライダル業界のよくあるマーケティング例
こちらは先ほどの事例で紹介したサイトとはまた別のブライダル業界のサイト(以降事例サイト②と呼称)になります。
こちらも会社名や地域名については伏せております。
こちらのサイトを参考に、よくある結婚式業界のマーケティング例を解説します。
主要な流入キーワードは「会社名」や「サイト名」で、すでにサービスや会社名を知っており問い合わせや申し込みを考えている購入層のユーザーが検索しています。
購入層のCVRは非常に高いと言えますが、潜在層や顕在層のキーワード「地域名 1.5次会」や「少人数 結婚式 地域名」などに対して上位表示ができておらず流入もほぼ0。
結果として「会社名、サイト名」KWで購入層が流入しているとは言えど、純粋な流入数とCVRが共に非常に少ない状態にあります。
サイトはあるがそもそもコンテンツマーケティングやSEOを行なっておらず顕在層、潜在層に向けてサービスの認知拡大ができていないのは結婚式業界に限らず多くの業界で多いです。
ブライダル業界のローカルSEOの重要性
2020年の2月にGoogleコアアルゴリズムにアップデートがありました。
その内容は一部MAPへのアップデートで、クエリによって検索上位に位置情報に合わせたお店が表示されるように変更されました。
検索者の位置情報と検索結果に大きなアップデートが入ったと思われます。
これにより、KWとエリアとの結びつきが、今まで以上に重要になりました。
今回は、例として、事例サイト②の所在地である福岡周辺での「結婚式」「結婚式場」での検索を行いしました。
他地域で検索した場合、検索順位は大きく落ちますが所在地である地域では「結婚式:11位」「結婚式場:7位」になります。
ブライダル業界はエリア影響を強く受ける業界と言えます。
今回の福岡のようなエリアKWは、福岡近辺の検索者に直接訴求できるためCVRの貢献度が高く、SEO対策で上位表示させることでサービスのブランディング、認知拡大に貢献します。
まずブライダル業界は地域SEOでKW「結婚式」KW「結婚式場」の二軸で対策することを推奨します。
ローカルSEOや、アルゴリズムアップデートについては下記の記事で詳しく解説しています。
ブライダル業界のコンテンツマーケティングのロジック
ブライダル業界における、コンテンツマーケティングの弊社のロジックについて解説します。
カスタマージャーニーマップとユーザー層のイメージ、ユーザー層を元にキーワードプランニングの方法について解説します。
ブライダル業界のカスタマージャーニーマップ
結婚式を挙げたいお客様(見込み客含む)が決定に至るまでのプロセスとカスタマージャーニーマップです。
大手結婚式評判・比較サイトは情報収集以上の顧客フェーズにリーチできますが、コンテンツSEOを行うことで認知フェーズのお客様にも接点作ることが可能となり、効率的に顧客にリーチすることができます。
ユーザー層のイメージ
ブライダル業界におけるユーザーの段階層と、CVR貢献度の高さについて表にしました。
CVRとKWのボリュームは反比例しており、「会社名、サイト名」を検索するユーザーのCVR貢献度は非常に高いですが、そもそも検索するユーザーが少ない。
コンテンツマーケティングで大事なのは、段階的な施策です。
認知拡大→情報終章→比較検討→購入・申し込み(GOLE)
とターゲット層にあった段階的な施策を行い、最終的なGOLEへと導くことが大切です。
どれか一つ、ではなく、全てを行うことを心がけましょう。
ユーザー層を元にしたキーワード選定
さきほどのユーザー層のイメージを元に、弊社のキーワード選定の考えを解説します。
段階的な施策で最も重要なのは、認知と情報収集段階のユーザーの獲得、つまり
サービスの認知拡大、サイトとユーザーとの接点を持つことです。
ですので、潜在層や準顕在層ユーザーが検索しうるKWをプランニングしサービスを認知していない潜在層や準顕在層のターゲットに向けた情報型コンテンツを作成します。
潜在層や準顕在層に向けたKWを対策して情報型コンテンツを発信することで、まだ貴社サービスを認知していない顧客に接点を作り、中・長期的視点でサービスの認知拡大やコンバージョンに貢献させる。
これが結婚式業界が行うべき弊社の考える施策です。
ブライダル業界のコンテンツマーケティング具体的方法
実際にすべき施策とキーワードプランニング例をご紹介します。
ビックKWの上位表示を狙う方法、弊社のソリューション
どの業界でもそうですが、最もあげたいKWは検索ボリュームも大きく、多くのユーザー流入の見込めるビッグKWかと思います。
結婚式業界だと「結婚式」などのKWがビッグキーワードに該当します。
しかし正直のところ、このビッグKW単体での上位表示はかなり難しいです。
ビックKWだけでは、ユーザーの検索意図を網羅できない(ユーザーからの評価が得られない)ため、検索エンジンから評価を獲得できず上位表示が困難です。
検索エンジンの検索順位の仕組みについては下記の記事をご覧ください。
弊社では、ビッグKWでの上位表示を狙いつつもまずは、ロングテールKWを充実させ、サイトの専門性や網羅性を高めることで、単体KWでの上位表示化にコミットいたします。
この施策を弊社では「構造化SEO」と呼んでいます。
ロングテールKWは検索ボリュームは少ないですが、ユーザーの検索意図を細分化した質の高いコンテンツが作成でき、上位表示に成功しやすいKWです。
キーワードプランニング例
弊社がブライダル業界の動向や、コンテンツマーケティング事例を元に対策すべきキーワードをプランニングしました。
主に「結婚式」「結婚式場」「リスティング広告」の三つの軸でキーワードプランニングを対策し結婚式業界のサービスに向いたKWをコンテンツ化することで、自社サイトのファン獲得につなげます。
ローカルSEOは個別ページではなく、サイト全体で対策しつつも全国に発信するコンテンツを上位表示化し、ユーザーが貴社で結婚式を挙げたいと思うようなコンテンツを作ることでCVに繋げるのが目的です。
まとめ:ブライダル業界で重要なのはローカルSEOとコンテンツの発信
今回は、結婚式業界で行うべきSEO施策とマーケティング施策を弊社のナレッジを元に解説しました。
今回、分析と戦略を立てていく中でブライダル業界は非常にコンテンツマーケティングに向いている業界だと感じました。
なぜなら、顧客年齢層がウェブユーザー層(結婚式場を選ぶユーザーは20~30代でネット世代)で、ブライダル業界のサービスは多くのユーザーにとって接触機会が少なく、サービスを利用できる場所もそもそも少ない(身近ではない)ので、コンテンツ配信したウェブサイトで実際に申し込み、問い合わせを行う可能性が非常に高い業界だからです。
またユーザーニーズも掴みやすく、コンテンツも作成しやすい、十分コンテンツマーケティングで成果が出せる業界だと感じました。
今回の分析で、ブライダル業界にはコンテンツマーケティングはもちろん、ローカルSEO対策も必須だと感じました。
エリア影響を強く受ける業界ですので、ウェブでの集客拡大を狙うのであれば同時に対策すべきでしょう。
弊社、リードエックスではコンテンツマーケティング、SEO対策を得意としている会社です。
クライアント様の中にはローカルSEOで集客率を300%も増加させた事例もあります。
下記の記事で具体的な施策や事例をご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
弊社のローカルSEOの事例
また、弊社では無料でサイトのSEO状況分析と戦略の提案や、無料のオンラインセミナーを行なっています。
今回の記事のような分析、提案だけでなく内部対策状況と改善策の提案、実際のコンテンツの作成ロジックのご紹介、無料セミナーでは弊社の持つSEO、コンテンツマーケティングの全てをお教えします。
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