SEOに重要なポイントは、質の高いコンテンツを作ることです。
しかし、適切なキーワードを選ぶことも重要なポイントです。
いくら上質なコンテンツを作成したとしてもそもそも目的にマッチしたキーワードを選定できなければ、Web集客は不可能と言えます。
そこで本記事では、SEOキーワードについて選び方までしっかり解説し、選ぶ際のコツも紹介します。SEOキーワードについて理解を深めたいという方は、ぜひ参考にしてください。
なぜキーワードを決めなくてはいけないのか?
キーワードを決めることは、検索ユーザーのニーズや競合サイトの規模などを把握するために非常に重要です。
キーワードに沿ったコンテンツを作成しなければ、商品やサービスの販売に繋がりにくくなったり、競合サイトが強力なほどサイトを上位表示させるのは難しくなったりと、ビジネスとして成立しません。
どんなキーワードで、どのようなユーザーに向けて、記事を作成するのかを決めることで、コンテンツの方向性を決めることができます。
SEOキーワードの検索クエリタイプを理解しよう
検索クエリとは、ユーザーが検索をする際に使用するキーワードのことを言います。検索クエリの種類によってユーザーの検索意図は異なります。そこで、検索意図の理解に役立つ、Googleが提唱している4つの検索クエリタイプを紹介します。
関連記事:検索意図とは?
まずはキーワードの持つ意図を理解し、選定したキーワードで上質なコンテンツが作成できるのか、集客は可能か考えてみましょう。
Doクエリ(取引型)
Doクエリは、「したい」という検索意図にあたるクエリです。Doクエリで検索するユーザーは、欲求が出始めている状態です。いわゆる見込み客にあたるユーザー層であり、KnowクエリよりCV率も見込めるので、集客する上で重要なクエリとなっています。
Knowクエリ(情報収集型)
Knowクエリは、「知りたい」という検索意図にあたるクエリです。Knowクエリで検索するユーザーは、情報収集をしているだけの状態です。Knowクエリの状態から行動をすることは難しく、CVもほぼ見込めません。しかし、最も人数の多いユーザー層であり、欲求が潜在している場合もあるので、他のクエリに成長させるコンテンツ作りが大切です。
Goクエリ(案内型)
Goクエリも、「したい」という検索意図にあたるクエリです。しかし、Goクエリで検索するユーザーは、目的がはっきりしている状態であるところがDoクエリとの大きな違いです。Goクエリは、指名検索とも言えます。
Buyクエリ(購入型)
Buyクエリは、「購入したい」という検索意図にあたるクエリです。Doクエリと似ていますが、Buyクエリで検索するユーザーは、商品やサービスの購入への欲求を持ち、購入に向けた情報収集をしている状態です。
「おすすめ」や「レビュー」、「口コミ」や「比較」のような、購入検討用キーワードが利用されます。最もCVが期待できるクエリであり、Buyクエリ向けコンテンツは検索結果にも上位表示されやすい傾向があります。
SEOでキーワードを決めるための6つのステップ
キーワード選定には、流れがあります。
本項目では、初心者でもわかる各ステップごとの流れをご紹介していきましょう。
ステップ1.メディアが獲得を目指すキーワードを確定する
初めに、メディアで販売したい商品やサービスに関して、獲得を目指すキーワードを決定しましょう。
この際には、購入意欲が高いユーザーを狙って、キーワード選びを進めるのがおすすめです。
メディアがどのようなキーワードでユーザーの獲得を目指すのかが確定すると、メディアの方向性も決まりやすくなります。
ステップ2.キーワードプランナーでキーワード調査をする
ステップ1で抽出したキーワードを、Googleのキーワードプランナーで調査しましょう。
検索ユーザーが他にどのようなキーワードで検索をかけているのか調べることができます。
関連キーワードについて知ることで、検索ユーザーがどのようなニーズがあって、そのキーワードで調べているのかわかるようになります。
ステップ3.キーワード選定ツールで抽出したキーワードを分類していく
キーワードプランナーで出てきた関連キーワードについて更に細かく分類していきましょう。
分類化することで、検索ユーザーが何を求めているのか深掘りすることができます。
ステップ4.キーワードごとに想定読者と記事内容を考える
各キーワード毎にどのようなユーザーが記事を読むのか、また記事内容はどのようなものにすればいいのか考えましょう。
キーワードによって20代の女性が読むのか、30代の女性が読むのかなど細かくユーザーを想定してください。
どのような人物が記事を読むのかを想定することで、記事の書き方や内容、ターゲットが変わってきます。
キーワード毎で読者の想定と記事内容を考えることは、質の良いコンテンツを作成していく上では欠かせません。
ステップ5.ライティング中に必要と感じた『派生キーワード記事』を作成する
ライティングしていく中で、派生が必要なキーワード記事というものが出現していくでしょう。
派生キーワード記事も作成していくと、検索ユーザーのニーズを満たすことができる可能性が高いです。
例えば、今回の記事で言えば「Googleキーワードプランナー」と語句が出てきました。
実際に「Googleキーワードプランナー 使い方」など、ツールを詳しく解説する派生記事を書き、内部リンクとして貼っておけば、ユーザーが読みやすくなりSEOとしても有効になるでしょう。
このように、記事の執筆中に必要と感じた派生キーワード記事の作成も欠かさずに行うことは重要になります。
関連記事:SEOで検索順位を上げるために必要なことをご紹介!
SEOキーワードの候補を出す
SEOキーワードの候補を選出することが必要になります。
本項目では、具体的なキーワードの出し方についてご説明していきましょう。
ユーザー目線になってキーワードを出す
まずは、販売する商品やサービスに関連するSEOキーワードを、思いつく限り出し尽くしてみましょう。
キーワードを出す際に注意しなければならないことが、圧倒的なユーザー目線を持つことです。
「ユーザーはどのような悩みをもって、どのようなキーワードで検索をするのか?」ということを念頭に置きながら、キーワードを出していく必要があります。
実際に検索してみる
関連しそうなSEOキーワードを出したあとは、実際にGoogleかYahoo!などの検索エンジンを利用してキーワードを検索にかけてみましょう。
サイトで販売したい商品・サービスと検索結果で出てきたサイトの方向性が似ているか判断することができます。
例えば、【革靴販売ショップ】だった場合、「靴 おすすめ」で検索をかけると運動靴やスニーカーなどが表示されるとサイトで販売した商品と違うので、このキーワードでコンテンツを作成しても意味がありません。
「靴 紳士」で調べると革靴関連の検索結果が出るので、サイトの方向性とあっていると考えられるでしょう。
このように、サイトの方向性にあっているキーワードを選んでいきましょう。
googleキーワードプランナーで候補キーワードを広げる
サイトの方向性にあっているSEOキーワードがわかったら、Googleキーワードプランナーを使用してキーワード候補を広げていきます。
キーワードプランナーを使用することで、ユーザーが他にどのような関連キーワードで調べているのかわかるようになるのです。
Googleキーワードプランナーの使い方
Googleキーワードプランナーにログインしたら、先ほど選出したキーワードを入力します。
その後「候補を取得」ボタンをクリックすると、入力したキーワードに関連する候補キーワードがリストアップされるので、その中からサイトの方向性によりあったものを抽出していきましょう。
SEOキーワードを絞り込む
サイトの方向性にあったSEOキーワードの中から、上位表示をさせるのが難しいキーワード「ビックキーワード」を候補から外していくなどして、SEOキーワードを絞り込んでいきましょう。
ビッグキーワードは、大手企業が参入しているなどキーワードの競合性が非常に高く、上位に上げるのは難しいです。
また逆に、検索ボリュームが少なすぎるキーワード(1ヶ月50回)なども候補から外していくのがおすすめです。上位表示させるのは簡単ですが、需要がないのでPV数も上がらないでしょう。
コンテンツを書く順番を決める
SEOキーワードの絞り込みが終われば、いよいよコンテンツの作成に移ります。
「始めやすい・成果が出やすい」キーワードから始める
サイト運営を始めたばかりの場合には、まず簡単に始まられ、成果がすぐにでそうなキーワードからコンテンツ作りを始めましょう。
サイトを始めたばかりだと、ドメインパワーや内部施策がいまいちな場合が多く、競合が多いキーワードではSEOをしても上位表示は難しいです。
そのため、まずは競合が比較的少ないキーワードから始めるのがおすすめになります。
サイトのコンテンツ数がある程度あり、SEOをして上位表示されたことがあるサイトであれば、競合が多いキーワードのコンテンツ作りに挑戦してみましょう。
一歩進んだ「成果の出やすいキーワード」の決め方も
成果の出やすいキーワードからコンテンツ作りを始める方法もあります。「成果の出やすいキーワード」とはCVに繋がりやすいキーワードです。
商品やサービスの購入に近いと考えられるキーワードを選び、SEOをしながらコンテンツ作りをしていくのも、1つの方法になります。
上記2つの選び方で、キーワードについてのコンテンツ作成の順位が決まったら、優先順位に応じて記事を作成していきましょう。
関連記事:CVRの計算方法を理解して正しい目標設定を!CVRの基礎も解説!
SEOキーワードの正しい入れ方
SEOキーワードには、正しい入れ方があります。キーワードを上手くコンテンツに盛り込めていないと、せっかく良いキーワードが選定できてもSEO効果が期待できなくなってしまいます。そこで、「どこに」「どのように」キーワードを入れたら良いのか、正しい入れ方を解説します。
1番重要なキーワードを入れる場所は「H1」
H1は、ユーザー向けにもGoogle向けにもどんな内容のページかを示す大切な部分です。そのためH1には、最も重要となるキーワードを必ず入れましょう。
キーワードは極力左の方、つまり見出し文のはじめの方に配置するのがポイントです。無理に左に寄せる必要はありませんので、自然な文となる範囲ではじめの方に配置しましょう。
また、使用するWeb制作ツール次第ではH1に入力したものがそのままtitle(タイトル)に反映しますが、H1とtitleは同じでも問題ありません。
titleは検索結果画面に表示される部分です。自動的にH1がtitleに設定される場合は、キーワードを入れつつ、ユーザーに刺さるようなH1を考えましょう。
なるべく自然な形で全ての見出しに入れる
見出しは、ユーザーやGoogleにどんな内容が掲載されているかを伝える部分です。H1だけではなく各見出しにもキーワードを入れることで、コンテンツの内容を正しく伝え、Googleに評価してもらう狙いがあります。
もし見出しにキーワードを入れていない場合、Googleから評価されなかったり、ユーザーからは中身を見ずに欲しい情報がないと判断され、ページの離脱率につながるので注意しましょう。
また、キーワードを入れる際は無理に詰め込もうとはせず、自然な文章となるように入れましょう。
記事本文にも忘れずに入れる
キーワードは、見出しだけでなく本文中にも入れるのが効果的です。導入部分や締めの部分では特に意識してキーワードを入れると良いでしょう。
しかし、入れるキーワードの数ばかりを増やせばいいわけではありません。大切なのは、コンテンツの内容がしっかり伝えることです。そのためにコンテンツに必要な数だけを入れましょう。
逆に、不自然に入れすぎた場合には、むしろ逆効果を生む可能性があります。あまりにたくさんSEOキーワードを入れすぎてしまうと、Googleからスパムとみなされてしまう場合があります。
スパムとみなされればペナルティーが発生してしまい、サイトの評価が下がり検索順位が低下したり検索結果から消えてしまうこともありますので注意しましょう。
SEOキーワードの効果的な入れ方については下記の記事で詳しく解説しています。
コンテンツ公開
作成したコンテンツはWeb上に公開しましょう。
多くのユーザーの目に触れてもらうためにもコンテンツを公開していく必要があります。
本項目では、コンテンツを公開する際に押さえておきたいことをご紹介していきます。
サイトの被リンク対策を済ませよう
SEOとして、現在はコンテンツの質が非常に重要となっていますが、「被リンク」の数も検索結果に影響しています。
被リンクを集めるには、外部サイトから引用されるようなコンテンツを作成することが大切です。
「被リンク」とは、簡単にいうと他のサイトからリンクが自然に繋がっていることになり、「外部施策」とも呼びます。
この被リンクが多いと、他サイトからも引用される良質なコンテンツがあるサイトと判断され評価が上がる可能性が高いのです。
ただ注意点として、被リンクをお金で購入して不自然に繋げるSEOはやめましょう。Googleからペナルティーを受けてしまいます。
ただし自サイトの別ページからリンクを貼る、内部リンクについてはペナルティを受けることもなくうまく活用すれば非常に効果的な方法なので是非下記の内部リンク施策についても読むことをお勧めします。
新規サイトは対策サイトや既存サイトのリンク数チェック
新規サイトであれば「被リンク」を集めるために対策が必要です。
対策といっても外部から引用されるような質の高いコンテンツを作るのが効果的でしょう。
業者から「被リンクを繋げます」など言われることもありますが、不自然な被リンクはGoogleにバレるので実施しないようにしましょう。
既存サイトであれば現在に被リンク数をチェックしましょう。上位のサイトは被リンクの数が多い可能性が高いです。
被リンクの数を高めるためにも、ユーザーが求めている情報を盛り込んだコンテンツを作成しましょう。
関連記事:新規サイトの検索順位を上げる方法とは?チェックリストを大公開!
SEOキーワードチェックに使えるおすすめサーチツール
SEOキーワードの選定やチェックに使用できるおすすめのサーチツールをご紹介します。
Googleキーワードプランナー
「Googleキーワードプランナー」はGoogleが提供しているサーチツールです。
キーワードを入力することで、検索ボリュームがどれほどあるのかを確認することが可能になっています。
多くのSEOを行うサイト運営者や企業担当者が使用する定番のツールです。
キーワード候補の表示や関連キーワードの表示など、使いやすさ抜群のサーチツールになります。グラフ化されるので、視覚的にも非常に見やすいのもおすすめポイントです。
キーワードファインダー
SEO専門会社ディーボが提供する、効果的なキーワード選定ができるのが「キーワードファインダー」になります。
キーワードをジャンルごとに確認でき、運営するサイトやメディアにあった効果の高いキーワードを選定することができるでしょう。
外部リンク:https://keywordfinder.jp/
Yahoo!キーワードアドバイスツール
Yahoo!が提供するキーワード調査ができるサーチツールになります。
気になるキーワードの競合性や検索ボリュームの調査はもちろん、検索ユーザーの性別や年齢層なども分析することが可能です。
SEOキーワードの順位検索に使えるおすすめサーチチール
本項目では、運営しているサイトの検索順位が、GoogleやYahoo!などで何位なのかを調べるためのおすすめのサーチツールをご紹介します。
GRC
順位検索サーチツールの中でも、2004年ごろからサービスが開始されたのが「GRC」になります。
インストールしてから使用するタイプで、ウィンドウズでは使用できますが、Macではまだ使用できません。
特徴としては、Google・Yahoo!・Bingなど、それぞれの検索エンジンでの検索順位を知ることが可能です。
3URLを同時に登録でき、キーワードは10項目同時に登録して調べられます。有料版であれば月額405円~2,025円で使用可能です。
外部リンク:https://seopro.jp/grc/
SEOチェキ
「SEOチェキ」は無料の検索順位サーチツールの中でも、業界で人気度の高いツールになります。
簡単な操作で、サイトの内部対策やキーワードとURLの計測をできるのがおすすめのポイント。
無料版では登録できるURLは1つですが、同時に10個のキーワードをチェックできるのも魅力のひとつになります。
外部リンク:https://seocheki.net/
順位チェックツール
検索結果の順位だけでなく、キーワードで上位を獲得するためのアドバイスまでくれるのが「順位チェックツール」というサーチルーツです。
1つのURLに対して最大3つまでキーワードを同時にチェックすることができます。
外部リンク:http://checker.search-rank-check.com/
2022現在のSEOキーワードを決める時のポイント
Googleの検索アルゴリズムは、アップデートが度々繰り返されています。
頻繁に変更されるアルゴリズムですが、2021年現在でSEOのキーワードを決める際のポイントをご紹介します。
キーワードに検索ニーズがあるか
選定したキーワードに検索ニーズがあるのどうかはよく確認しておきましょう。
検索ニーズが少ないキーワードであれば上位表示させても、検索数が少ないのでCVにも繋がりにくいです。
そのため、SEOキーワードを選ぶ際には、キーワードに対して検索ニーズが一定数以上あるものを選ぶようにしましょう。
関連キーワードを可能な限り出す
関連キーワードを可能な限り出しましょう。
関連キーワードを抽出することで、ユーザーの検索ニーズを深く知ることが可能になります。
関連キーワードの傾向を見ながら、SEOを行なっていくキーワードを選定するのが検索結果で上位表示できるポイントになります。
SEOキーワードの決め方のまとめ
SEOを行う際には、書くコンテンツのキーワードを決めることは非常に重要です。
キーワードの決め方には様々な方法がありますが、大事なのはキーワードに対する検索ユーザーの検索意図を理解したコンテンツを提供することです。
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