Webでのマーケティングを行うことが当たり前の現在。オウンドメディア運用を自社で行なっている企業も増えてきています。
しかし、「オウンドメディアに割くコストがない」「オウンドメディアは費用対効果が悪いのでは?」そう感じている企業のWeb担当者も多いかもしれません。
今回はそういった方へ向けて、オウンドメディア制作・運用の費用対効果について詳しく解説します。
この記事を参考にして、オウンドメディアの本当の費用対効果を把握して、効率的にオウンドメディア制作・運用を行いましょう。
オウンドメディアでビジネスチャンスを広げよう
オウンドメディアとは、自社で保有するメディアのことです。具体的には、ブログやホームページをオウンドメディアとして運用している企業が多いでしょう。
オウンドメディアは、ペイドメディアやアーンドメディアと違い、自社でコントロールできる部分が大きいです。したがって、企業イメージを構築しやすいという特徴があります。
オウンドメディアのメリットは、ターゲットとしている見込み顧客を集めやすいことです。また、コンテンツによって顧客の育成も同時に行えます。
オウンドメディアの費用対効果は計りづらい?
オウンドメディアの費用対効果が良くない場合、費用対効果を適切に測定できていないのかもしれません。実は効果が上がっているのに、費用対効果が悪いと感じているのであれば、非常にもったいないです。
以下に挙げる「費用対効果測定の難点」を参考にして、オウンドメディアの費用対効果を正しく測りましょう。
費用対効果の難点①「効果」に何を求めるかの目的を明確化する必要がある
費用対効果を測るには、そもそも何を効果とするのかを定義する必要があります。目的を明確にしておかないと、「何となく効果が上がっていない」で終わってしまうからです。
オウンドメディアの効果として定義されるものとしては、主に以下が挙げられます。
- オウンドメディアへのアクセス数
- メルマガ登録
- 商品・サービスの購入、契約
- サービスページへの遷移数
- アクセスあたりの売上高 など
上記のような定量的に計れる目的を定義することで、オウンドメディアの費用対効果が見えやすくなるでしょう。
費用対効果の難点②費用対効果を計るには時間がかかる
オウンドメディアの費用対効果を計るには時間がかかります。なぜなら、メディアは公開してすぐに成果が出る類のものではないからです。
例えば、オウンドメディアを構築するだけでなく、ある程度のコンテンツ数を入れる必要があります。また、Googleのメディアに対する評価が安定するのも待たなければいけません。
Googleの評価は半年〜1年で安定するといわれています。コンテンツを公開してから少なくとも半年を待って、費用対効果を測定しましょう。
【具体例】費用対効果を計る方法
オウンドメディアの費用対効果を計る際は、客観的な数字を基準とするべきです。主観で判断してしまうと、せっかく効果が出ているメディアを捨ててしまうことにもなりかねません。
以下で紹介する方法を参考にして、オウンドメディアの費用対効果を正しく計りましょう。
検索エンジンのランキング
オウンドメディアのトップページ、および各個別コンテンツについて、検索エンジンのランキングを確認します。
検索エンジンのランキングで10位以内であれば、まずまず費用対効果は高いといえるでしょう。また一時的ではなく、常に上位にいられると、費用対効果はさらに良いといえます。
PV数
PV数とは、オウンドメディア内のページが閲覧された回数のことです。PV数は、オウンドメディアの効果を計る基本的な数字です。
コンテンツを増やしていくにつれて、PV数が右肩上がりになっていれば、費用対効果は高いといえます。横ばいの状態が続くようであれば、施策の方向性を再検討する必要があるでしょう。
新規ユーザー数
PV数が増えていれば、基本的には新規ユーザー数も増えているはずです。新規ユーザー数が増えていれば、潜在顧客を常に集められていると考えられます。
潜在顧客にアプローチできれば、育成して見込み顧客にする施策を打つことができます。単純なPV数だけではなく、新規ユーザー数も意識すると良いでしょう。
SNSでのシェア数
SNSの企業アカウントがある場合は、コンテンツのリンクをSNSで投稿するでしょう。その際に、SNS上でどれだけシェアされたかを計ることも重要です。
例えば、テキスト媒体のコンテンツであれば、Twitterとの相性が良いです。リツイート数・いいね数・リプライ数などをチェックしておきましょう。
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オウンドメディア構築・運用にかかる費用
オウンドメディアの構築・運用は自社で行うこともできますが、成果を上げるには制作会社へ依頼することをおすすめします。自社で構築・運用を始めたが、時間的・人的リソースが足りず頓挫してしまうケースもしばしばです。
以下で挙げる費用相場を参考にして、オウンドメディア構築・運用の外注も視野に入れておきましょう。
サイト制作費用
オウンドメディアとして運用するサイトを制作します。コンセプトやデザイン、編集の仕様などを検討した後、制作会社に実装してもらうという流れです。
一般的な相場としては、30万円〜200万円くらいをみておくと良いでしょう。
コンテンツ制作費用
制作したサイトに、コンテンツを入れていきます。コンテンツ制作は完全外注するケース、もしくはSEO対策の部分を外注し中身は自社で執筆するケースが一般的です。
一般的な相場は、1本あたり2万円〜8万円くらいで、月額では15〜30万円となることが多いでしょう。
コンサル費用
コンサル費用とは、オウンドメディアのマーケティング施策を策定・実行してもらうための費用です。通常、サイト制作・コンテンツ制作と並行して行います。
一般的な相場は、10〜50万円といわれています。しかし、内容によって幅が広いので、コンサルティングの中身を確認しておくことが重要です。
オウンドメディアの費用対効果向上法:正しいコンテンツ作成
オウンドメディア運用には、少なからず金銭的な費用、あるいは時間的・人的コストかかります。したがって、かけた費用に対して、いかに効果を高めるかが重要だといえます。
以下では、費用対効果を高める正しいコンテンツ作成の方法を紹介します。オウンドメディア運用の参考としてください。
費用対効果を高めるにはコンテンツの量より質
費用対効果を高めるには、コンテンツの量より質を意識する必要があります。
なぜなら、ターゲットユーザーのニーズから反れた内容のコンテンツは、ユーザーの離脱につながるからです。いくらアクセスを集めても、離脱されてしまっては意味がありません。
コンテンツの質を高めるには、ユーザーの検索意図を汲んだ内容なする必要があります。そこで重要になるのが、キーワード選定です。
コンテンツ作成時には適切なキーワードを選定
コンテンツ作成時には、キーワード選定を適切に行う必要があります。
なぜなら、キーワードによって集客できるユーザーが異なるからです。例えば、「社会人 英語」というキーワードであれば、主婦層を集客できません。
企業の目的や事業内容によって、ターゲットとなるユーザーは違います。キーワード選定を適切に行い、ターゲットに刺さるコンテンツを作成しましょう。
SEO対策を怠らない
オウンドメディアにおける集客力の要となるのが、SEO対策です。SNSからも集客はできますが、未だに検索エンジンからのアクセスは外せません。
SEO対策を行えば、検索エンジンから長期間にわたってアクセスを集めることができます。コンテンツを増やせば増やすほど、アクセスが積み上がる状態を作ることが可能です。
まとめ
今回は、オウンドメディア制作・運用の費用対効果について解説しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- 運用方法次第でオウンドメディアの費用対効果を高めることは可能
- 費用対効果を計る際は、主観的な感覚ではなく、定量的な基準を用いる
- オウンドメディアで公開するコンテンツには、SEO対策を施すのが基本
この記事を参考にして、オウンドメディアの正しい運用方法を取り入れ、オウンドメディアの費用対効果を高めましょう。