コンテンツSEOとは良質なコンテンツによる集客手法
コンテンツSEOとは、良質なコンテンツを積み上げることで検索エンジンに上位表示させユーザーの流入を図る集客方法です。
まず、SEOとは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、検索エンジンに上位表示させるための対策法のことを言います。コンテンツSEOはそのSEOの手法の一種です。
なぜ良質なコンテンツで上位表示できる?
数年前までの検索エンジンのアルゴリズムはまだ発展途上で精度が悪く、それを逆手に取ったスパム的なSEO手法が蔓延していました。例えば自作自演でリンクを大量に張る、ページに上位表示させたいキーワードを無意味に詰め込む、内容の質が悪いコンテンツを大量に追加する、といった対策です。
これらの対策は検索エンジンのアルゴリズムが発展途上であるうちは通用しましたが、現在はアルゴリズムが高度に発達してきているためほとんど通用しなくなっています。
そこで出てきたのがコンテンツSEOという手法です。現在の検索エンジンはコンテンツの内容で善し悪しをある程度判断できるところまで発達してきているため、検索エンジンのアルゴリズムに評価されるような質の良いコンテンツを追加することで上位表示させようとする手法がコンテンツSEOです。
良質なコンテンツとはどのようなコンテンツか?
では良質なコンテンツとはどのようなコンテンツなのでしょうか?一言で言うとユーザーの悩みや疑問に答えるコンテンツです。
これを理解するには、まず「検索エンジンは何を目的としているか」を考えなければいけません。
検索エンジンのビジネスモデルは検索結果に広告を表示させて広告料で収益を上げるモデルです。したがって検索エンジンのユーザーが増えれば増えるほど収益は増大します。つまり、検索エンジンの会社はユーザーを増やしたいのです。そのため検索エンジンをユーザーの役に立つサービスにしたいのです。
人間が検索エンジンを使うときはどのようなときでしょうか?誰でも検索エンジンは使ったことあると思いますがどのようなときに使いますか?たいていが「何かに困っていて解決法を知りたいとき」「わからないことがあって答えを知りたいとき」ではないでしょうか?
つまり検索エンジンというのは巨大なQ&Aシステムなのです。したがって検索エンジンが上位表示させたいコンテンツというのは「ユーザーの悩みや疑問に答えるコンテンツ」ということになります。
多くの人はSEOというと自作自演でリンクをたくさん張ったり、キーワードをたくさん埋め込んだりという対策法のイメージを持っています。しかしそれは検索エンジンのアルゴリズムがまだ不完全であったことを利用したイレギュラーな手法であり、本来検索エンジンのシステムが想定しているような手法ではないのです。
よってそのような手法は検索エンジンの技術の発展でどんどん通用しなくなっていきますし、実際に現在ではほとんど通用しません。コンテンツの内容で勝負することが現在のSEOなのです。
コンテンツSEOの成功事例
では、コンテンツSEOにはどの程度、効果があるのでしょうか。
例えば、コンテンツSEOのKPIとしてよく用いられるページ閲覧数(PV)を例にしてみますと、PVが100倍以上に伸びたという事例がたくさんあります。
例えばBizHint HRは、転職サイトのBizReachでお馴染みの株式会社ビズリーチが運営する人事メディアです。AIを活用しながら質の高いコンテンツを提供することで、サイトへの流入数を飛躍的に改善しただけでなく、会員数も爆発的に伸びました。
(引用元:https://bizhint.jp/)
また、実際に弊社が手がけたコンテンツSEOでも、英語圏のサイトの流入数を10倍・ブライダル業界のサイトの流入数を300倍まで増加させた事例があります。このように、コンテンツSEOは、きちんと施策を行えば大幅な集客拡大が見込めます。
コンテンツSEOと合わせて、コンバージョンを増加させるための施策を行えば、流入数を増やすだけではなく、購入やお問い合わせ数も同時に拡大させることができます。
リードエックスでは無料のコンテンツ相談会を開催しています。
コンテンツSEOでお困りの方はご利用ください。
コンテンツSEOのメリット
では次にコンテンツSEOのメリットについて解説したいと思います。
コンテンツSEOには主に3つのメリットがあります。
集客効果の持続力が高い
コンテンツSEOは、集客効果の持続力が高いことが最大のメリットとしてあげられます。
新聞広告やテレビCMは初動の集客効果は高いですが、時間が経過すると集客効果がなくなると言われています。
また、同じくweb集客の一つである、リスティング広告も同様で、契約更新を止めた途端に集客効果がなくなります。
一方、記事コンテンツは削除しない限り集客効果が持続します。
狙ったキーワードによりますが、毎月コンスタントに検索されるキーワードで記事を作成し、上位表示に成功すれば常に自動的に集客してくれる宣伝装置になります。
有益な価値を提供し続けられるエバーグリーンコンテンツを目指すことが大切です。
コストパフォーマンスの高さ
コンテンツSEOのもっとも大きなメリットが、コストパフォーマンスの高さです。
新聞広告やテレビCMでは広告出稿料で数百万円かかってしまいますし、リスティング広告でも設定したキーワードによっては1クリックで数千円かかってしまうことがあります。
一方、コンテンツ自社のサイトがあり、社内で更新できる環境があれば、記事を書いて更新するだけですから無料で始めることができます。
自社で回す余力がなかったとしても、記事の作成や執筆は外部のライターに依頼して、UP作業は自社で行えば大幅な工数削減が可能です。
仮に、外部ライター依頼費用が必要になったとしても大体1万〜5万円程かと思います。
初期費用かからず更新費用もかからず、仮に外部依頼したとしても数万円程度で始められて、見込み集客率が高いので非常にコスパが高いと考えられます。
良質なコンテンツは資産になる
コンテンツは資産になります。
記事は一つより二つ、二つより三つ四つと、多ければ多いほどより集客率は高まります。
集客力のある良質なコンテンツをどんどん増やしていくことで集客率はさらに拡大、CV率も大きく伸ばすことが可能になります。
コンテンツは一度公開すれば、極端な話それ以降何も手をつけなくてもずっとあり続けます。
つまり、上げた記事コンテンツはなにもしなくても集客をしてくれる資産になってくれるということです。
ブランディングに有用である
多くの消費者は「検索エンジンに上位表示されているサイトがその業界で上位の企業である」というイメージを持っています。実際の業界シェアは別として検索エンジンで上位に表示されているから信頼できる会社なのだと認知されます。
そして実際に読んだコンテンツが有用ならば、その会社の製品やサービスもきっと有用なのだろうと認知されます。何か問題が起こったとき「あそこの会社のサイトなら解決法が書いているかも」と指名検索でサイトを見に来るようになります。
指名検索とは会社名やブランド名で検索することです。
指名検索が増えるとその会社のブランドパワーは非常に高まっていると言えます。役立つコンテンツをたくさん追加することで消費者の信頼を得られるのです。
SNSとも相性が良い
コンテンツSEOはSNSとも相性が良いです。SNSは検索エンジンではありませんが、良質なコンテンツを好むのはSNSユーザーも同じだからです。
有用なコンテンツならばSNSによって拡散され、SNSからの流入も期待できます。
検索エンジンはSNSでどれだけそのコンテンツが言及されているかも上位表示の判断基準の1つに入れていると言われており(サイテーション)、SNSとSEOの相乗効果が期待できます。
コンテンツSEOのデメリット
コンテンツSEOのデメリットについてもご紹介します。
効果が出るまでに時間がかかる
コンテンツSEOは、効果が出るまでに時間がかかります。新聞広告やテレビCM、リスティング広告のような即効性は期待できません。
理由には、以下の2つがあげられます。
検索エンジンの評価が安定しない
検索エンジンの評価は安定するまでに最低3ヶ月はかかると言われています。
Googleでは様々なデータを加味して検索順位が決定します。しかしUPされたての記事コンテンツや、今まで記事コンテンツがなかったサイトにはデータがないため、公開してから順位が安定するまでには時間がかかってしまいます。
コンテンツ数が少ない
実際にサイトに訪れるユーザーの数は、検索上位のページをどれだけ持っているかで決まります。
そのため、上位表示はできたけどそもそもコンテンツ数が少ない段階では、思ったような効果が出ないことがあります。
目安として初動の理想的なコンテンツ保有数は30~50個がいいかと。
コンテンツを作成するのに手間と時間がかかる
コンテンツSEOを成功させるためには、検索エンジンに最適化され、なおかつユーザーの検索意図を満たす良質なコンテンツを作成することが大切です。
しかし、ただ記事を作成するだけでも
リサーチから、構成やライティング、UP作業と一つの記事を作成UPするまでに手間と時間がかかります。
特に最適化され、なおかつユーザーの検索意図を満たす記事を作成するとなると、かかる時間も手間も格段に上がります。
それでも、コンテンツは一度完成してしまえば、半永久的にインターネット上で働き続けます。大変な作業ですが、労力と時間をかける価値は十分あります。
コンテンツSEOを実施する際に気をつけるポイント10点
検索意図を満たすこと
ではどのようにコンテンツSEOを実施すれば良いのでしょうか?
最重要ポイントは検索意図を満たすことです。検索意図とは「ユーザーが検索する目的」とか「ユーザーが解決したい課題や疑問」といった意味です。
例えば「シャンプー 女性 おすすめ」というキーワードで検索したユーザーは「現在使っているシャンプーが気に入らず女性向けのおすすめシャンプーを探している」という検索意図を持っていると考えられます。
これに答えるコンテンツは女性向けのシャンプーの比較記事やレビュー記事といった内容になります。
このように良質なコンテンツとは検索意図を満たすコンテンツなのです。
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ロングテールキーワードを攻めること
どのキーワードで上位表示を狙うかというのも重要なポイントです。
コンテンツSEOではロングテールキーワードを狙うのが良いとされています。
ロングテールキーワードとは「シャンプー 女性 おすすめ」とか「業務効率化 ツール」など2語か3語で構成されたキーワードです。
一般的な目安として検索ボリュームが月に100回〜1000回程度のキーワードになります。いわゆるニッチなキーワードのことです。
対して1000回を超えるようなキーワードはビッグキーワードと言います。
ビッグキーワードは競合性が高く上位表示されにくいのであまり狙うのはおすすめできません。また、ビッグキーワードは検索意図も抽象的で、さまざまな目的を持った人が検索しているためターゲットが絞りにくく、コンバージョン率も低くなります。
他サイトの記事にはない独自性を出すこと
検索エンジンはコピーコンテンツを非常に嫌います。上位表示されているサイトとそっくり同じ文章のコンテンツを作ってしまう人がいますが、これは検索エンジンからペナルティーを受け、順位が下がってしまうのでやめましょう。
コンテンツSEOでは一次情報やオリジナルの情報が評価されやすいです。一次情報といっても世紀の大発見のような情報である必要はありません。
「他社とは異なる独自の見解」のような情報でも一次情報として評価されます。
Hタグ(タイトルと見出し)にはキーワードを含めること
検索エンジンは記事のタイトルとセクションの見出し(Hタグ)でコンテンツの内容を判断していると言われています。該当するキーワードについての記事であることを明確にするためにHタグにはできるだけキーワードを含めましょう。
また、コンテンツを作り慣れてない人はほとんど見出し(Hタグ)が無い文章を書いてしまうことがありますが、ユーザーも読みにくいですし、検索エンジンも何が書いてあるか判定しづらいのでちゃんと見出しで区切って構造化を行いましょう。
内部リンクを設置し記事を繋げる
関連する記事に内部リンクを張ると、ユーザーは次々に興味を引かれて読んでくれます。ユーザーの回遊率が高まると検索エンジンの評価も高まります。
また、内部リンクが適切に張られていると検索エンジンのクローラーが回遊しやすく、そのことで評価が高まるというメリットもあります。
SEO効果を高める内部リンクの張り方はそれだけを研究している人がいるほど奥の深い分野です。サイト管理者だけですぐにできる施策ですのでぜひ実施してみてください。
ユーザーの心を掴む文章を心がける
ユーザーの心を掴むことは、続きを読んでもらうことにつながり、離脱率や滞在時間を向上させるだけでなく、コンバージョンにもつながるチャンスが生まれます。
また、検索意図に対してなるべく早く結論を与えることも重要です。
一般的にWebユーザーはコンテンツを最後までしっかりと読みません。コンテンツの最初のほうを流し読みのようにすらすらと読んで、役に立たなそうだと感じたらすぐに帰ってしまいます。
したがってコンテンツの最初のほうが勝負です。できるだけ最初の方で役に立つ結論を書くことで「このコンテンツは役に立ちそうだ」とユーザーに思わせることが重要なのです。
画像は圧縮する
容量の大きな画像は圧縮して使用しましょう。ページが重くなり、表示されにくくなることは、ユーザビリティーの低下につながります。
近年のSEOではページの表示速度が非常に重要です。検索エンジンはページにどれぐらいの表示時間がかかったかを測定していて、遅いページは順位を落とすと言われています。
そしてページの表示速度にもっともインパクトを与える要素の1つが画像のサイズです。画像を圧縮してサイズを小さくすることで直接的なSEO効果が期待できるのです。
画像にはalt属性を設定する
検索エンジンは画像から内容を読み解くことができないので、alt属性を設定して説明する必要があります。また、万が一画像が表示されなかった場合にも、ユーザーへ画像の変わりに説明できるメリットもあります。
興味を引くメタディスクリプションとタイトルを設定する
検索結果として表示される部分です。訪問者がクリックしたくなるタイトルとメタディスクリプションを設定しましょう。
文字数は3500以上を目安に
Googleは文字数は検索順位に関係ないと明言しています。文字数は多ければいいというものでもありません。
ユーザーの検索意図を満たす情報を網羅すれば自然と3000文字〜4000文字程度になるでしょう。だいたい3500字以上を目安にコンテンツを作成しましょう。もちろん検索意図が完全に満たされていればそれ以下の文字数でもかまいません。
コンテンツSEOを行う際のステップ
質のいいコンテンツをつくるにはどこに気をつけて作成すればいいのか、コンテンツSEOを行う際のステップポイントをご紹介します。
ステップ①自社分析
・まずは自社の分析
自社で提供できるサービスや商品について分析をし、ユーザーに対してどのような情報やサービスを提供できるか把握しましょう。
例えば、自社商品が業務効率化のツールだった場合、「業務効率化 方法」や「業務効率化 ツール」などが挙げられます。この情報を提供できるかどうか考え、提供できる場合はコンテンツSEOを行えるように、コンテンツを作成していきます。
自社分析では、サービスや商品を届けるターゲットはどのような状態で、どのようなキーワードで検索するのかを調べることが重要です。
ステップ②競合他社の分析
・競合他社の分析
自社と同じサービスや商品を扱っている競合他社のサイトなどを分析し、比べて自社の独自性を見つけてみてください。自社の独自性を捉えることで、コンテンツに反映できるようになります。現在のSEOでは、独自的な要素は、上位表示をするための重要な要素であるため、自社と競合他社との違いを把握することは大切です。
また、競合他社サービスや製品以外に、自社よりも結果を出している競合他社のサイトを分析することも重要です。コンテンツSEOで集客および販売を行うためには、自社で作成するコンテンツを競合他社よりも上位表示させる必要があるためです。競合他社のサイトを分析する際には、以下のポイントをチェックしてみましょう。
- タイトルやメタディスクリプションの設定
- 本文の内容
- 説明のやり方
- 画像の活用方法
上記以外にも、1位サイトと2位サイトの違い/1サイトと3サイトの違い等のように、「なぜ1位サイトは1位にいるのか」「なぜ2位サイトは2位にいて、1位にはなれないのか?」という視点を持ちながら分析を行うと効果的です。
ステップ③コンテンツを考える
・どのようなコンテンツを作成するか考える
次に、実際にSEOコンテンツを作成するにあたり、独自性が出せるようなSEOコンテンツをどう作成するか考えましょう。
SEOコンテンツにおいて、独自性があるコンテンツはアルゴリズムから良い評価を受けるきっかけになりやすいためです。
ただし、ここではあくまでもターゲットに対して、プラスになる独自性をコンテンツに含めることが大事であるため、ターゲットに対して、プラスにならない独自性は「効果がないコンテンツ」もしくは「マイナスになるコンテンツ」になってしまうため、注意が必要です。
ターゲットに対してプラスになるか否かを決める判断材料となるのが、検索意図であるため、「検索される意図はなになのか?」という視点に立ちながら独自性の必要性を決定すると良いでしょう。
また、顧客に流入されやすいコンテンツ以下のようなコンテンツは優先的に作成することが望ましいです。
「顧客に流入されやすいコンテンツ」は、顧客が欲しがっている情報が明確であるコンテンツを指します。
例えば、「業務効率化 ツール 無料」というキーワードは、キーワードを見た際に、「業務効率化ができる無料のツールを知りたい」という検索意図が見えるため、顧客の高いニーズを含んだキーワードと判断ができます。
こうしたキーワードはロングテールキーワードと言われ、流入されやすいキーワードとなっています。
それ対して、「業務効率化」というキーワードは、「業務効率化の方法を知りたいのか?」それとも「業務効率化のツールを知りたいのか?」それとも「定義を知りたいのか?」などかなり抽象度が高いキーワードです。
こうしたキーワードは、悩みの範囲が広く複数のコンテンツを作成する必要があるため、流入されるまでに時間がかかります。こうしたキーワードはビッグキーワードと言われ、流入されるまでに時間がかかるキーワードとなっています。
ステップ④コンテンツSEOの作成
・コンテンツSEOの作成
最後は、実際にコンテンツ作成しましょう。
コンテンツの最適化などは他のSEOコラムに詳しく書いていますのでそちらを参考にしてみてください。
対策するSEOキーワードを選定する
対策するSEOキーワードを選定する際は、ターゲットを軸に選定することが重要です。また、ターゲットを選定するときには、「SEO」のようなメインとなるキーワードだけではなく、それに付随して出てくるサジェストワードや関連ワードも見ると良いでしょう。
サジェストワードや関連ワードは、検索したキーワードに付随してユーザーが知りたがっている可能性が高いキーワードであるため、ユーザーが求めているキーワードを選定して作成できます。
検索意図の把握
キーワードがきまったら、ユーザーがどんな意図で検索を行うかを把握しましょう。検索意図を分析する際には、Googleの検索結果画面および1位〜10位サイトを分析して、捉えるようにしましょう。
また、対策するキーワードを検索した際に出てくるサジェストワードや関連ワードも検索意図に含まれるため、分析対象にすることが望ましいです。
検索意図は、コンテンツを使って、ユーザーのどのような悩みを分析するものであるため、に回答するのかはライティングコンテンツの質に大きく影響します。
ペルソナの設定
ペルソナの設定も行うようにしましょう。ペルソナを設定することで、ライティングに具体性を出すことができたり、コンテンツとユーザーの関係性を構築するための材料となります。ペルソナを設定する際には、下記の項目について洗い出すと良いでしょう。
・デモグラフィック観点
- 年齢
- 性別
- 所得
- 職業
- 家族構成
・サイコグラフィック観点
- ライフスタイル
- 性格
必須項目の抽出
ここまでライティングする内容が絞り込めたら、コンテンツに必須となる項目を抽出しましょう。必須項目は、ユーザーが検索した際に知りたいと考えている項目であるため、検索意図を軸に行うようにします。ただし、現在の検索結果では、必須項目を抽出しただけでは、検索上位を取ることが非常に困難な状況です。そのため、検索意図の必須項目を抽出したあとに、付随してでてくるであろう悩み(潜在的な悩み)を定義することも重要です。
例えば、「ドリル 種類」という検索ワードがあった際、ドリルの種類や選び方などを網羅したコンテンツを作るのではなく、「ドリルの種類を知りたい人はなにを欲しがっているのか?」「なぜ、ドリルがほしいのか?」ということを考えようにしましょう。すると、彼らが欲しいものは「ドリル」ではなく「穴」であることに気づくはずです。ならば、ドリル以外にも「穴」を手に入れる方法をコンテンツに埋め込むと、高確率でユーザーにとってプラスの記事となります。
記事の構成
抽出した必要項目を参考に、記事の構成を作成します。コンテンツSEOでは、コンテンツを評価するクローラーに対して、「このコンテンツはこのキーワードで対策していますよ」ということを伝える必要があります。
一般的にクローラーが認識する際には、キーワードをメインに判断していくため、タイトルや見出しなどは、キーワードを盛り込んで作成しましょう。
ただし、不自然な形でキーワードを入れてしまうと、マイナスの評価をされることもあるため、注意が必要です。
ライティング
記事の構成ができ上がったら、実際にライティングを行います。ライティングを行う際は、記事の構成に沿って、共起語などを盛り込みながらライティングを行いましょう。
共起語を含みながら、コンテンツ作成を行うことで、1ページで1つのキーワードではなく、1ページで複数のキーワードを取ることができるようになるためです。
ライティング時に含めるべきワードに関しては、Ahrefなどのツールを使いながら、作成すると良いでしょう。
コピー率のチェック
最後に、記事ができ上がったらコピー率のチェックを行います。コピー率チェックツールを活用し、コピー率の低いコンテンツを作成しましょう。
コピーされたコンテンツはほぼ確実にコピーコンテンツと見なされ、ペナルティーの対象となり、サイト運営に大きな影響を与えるきっかけになります。
そのため、コピーチェックツールなどを使いながら、作成したコンテンツがコピーコンテンツの対象にならないかどうか、調べるようにしましょう。コピーチェックツールでは、50%未満を目安にすると良いでしょう。
コンテンツSEOに役立つおすすめの無料ツール
Google Search Console
検索エンジンにインデックスを行い、ページの検索順位や表示回数などを確認できます。
Google Analytics
訪問者の属性や滞在時間など、サイト内での行動を確認できます。
Googleキーワードプランナー
キーワードの検索ボリュームを確認できます。
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違い
コンテンツSEOに似た言葉に「コンテンツマーケティング」という言葉があります。これらは混同されやすいですが、異なる概念です。
一番違いが分かりやすいのは「お互いの目的の違い」でしょう。
目的の違い
コンテンツマーケティングの目的は、コンテンツによる集客とコンバージョン(サイト内でのお問い合わせなど)の獲得です。
対して、コンテンツSEOはそのために記事を検索上位にすることを目的として行います。
コンテンツマーケティングは、二つの役割があります。
第一に、狙いたいターゲット層へ記事や動画などのWebコンテンツを発信し、コンテンツ内容に興味を持ったユーザーがコンテンツを読みに、自社サイトへ訪れる集客効果。
二つ目にコンテンツの中身やサイト内で自社サービスの訴求(宣伝)を行い、訪れたユーザーがサービスに興味を持ち、検討、購入に至るように促す、コンバージョン(CV)獲得効果。
コンテンツマーケティングはただ役立つ記事を発信するだけでなく、集客とCV獲得の二つを目的としています。
より多くの集客とCVを獲得する為に必要になるのが「検索順位の上位表示」です。
理由は大きく2つあります。
まずコンテンツ記事は検索順位が上位であればあるほど、クリックされる率(ページに訪問する率)が高くなります。
ユーザーからクリックされる率、これをウェブマーケティングではCTRと言いますが、検索結果面に表示される順位によってCTRは大きく変動します。
参考:バズ部様「数字で証明!5倍以上のクリック率を叩き出した「タイトルのつけ方」より」
検索結果における順位ごとのクリック率は上記の図のようになっており、同じ検索結果1ページ目でも1位と10位ではクリック率に10倍以上の差があります。
例えば、あるラーメン屋さんが月に約1500回検索される「おすすめ ラーメン屋」というキーワードで記事を発信したとします。
仮に検索順位一位で表示できた場合、1500(月の検索回数)÷27%(掲載順位の平均CTR)で月に約450人のユーザーがその記事ページに訪れる計算になります。
毎月一つの記事で450人のユーザーが訪れるのってすごいですよね。
450人に自分のお店のラーメンを宣伝できるわけですから、自分のお店の認知拡大はもちろん、興味を持ったユーザーがお店に来る、食べる、など集客、売上拡大の効果が見込めます。
この計算はあくまで一位に表示できた場合で、5位だった場合は75人、10位だった場合30人しか記事ページに訪れてくれません。
コンテンツSEOでよく言われるのが、「まずは検索結果面1ページ目にすること」でして
なぜまずは1ページ目にするかというと、もうお気づきかもしれませんが、検索結果2ページ目以降はほとんどのユーザーが見ないからです。
コンテンツマーケティングを効果的に行う上で必須になるのが「コンテンツSEO」つまりコンテンツ内の検索エンジン最適化です。
記事を検索エンジンに最適化させ、しっかりと検索順位に残るようにする、より上位に表示させることで、ようやくコンテンツマーケティングとしての効果が見込めます。
手法の違い
コンテンツマーケティングというと、「ユーザーが興味を持つ内容をコンテンツにして届ける」ことが主な手法で、コンテンツの形に決まりはなく、記事コンテンツはもちろん
SNSやメルマガなど、最近ではyoutubeなどの動画コンテンツとして届けるなど様々な手法が用いられます。
狙うべきターゲット層がどのような媒体を通じて情報を得ているのかをリサーチして、それに合ったメディアを選定すると良いでしょう。
それに対して、コンテンツSEOはSEO(検索エンジン最適化)というワードが示しているように、検索エンジンを用いた手段です。
ですからコンテンツの形は記事コンテンツのみです。
SNSやメルマガに検索エンジンはないので、対策のしようがありませんからね。
検索エンジンが上位表示させる判定の仕組みをアルゴリズムと呼びますが、このアルゴリズムに則って、そしてユーザーの持つ課題や解決したい悩み、検索意図を読み解きコンテンツを作成し、検索上位表示させます。検索上位表示されればされるほど、流入数が増加していきます。
関連語録の解説
まとめ
しっかりとコンテンツSEO施策を行うことで、最終的にはコンバージョンにつながり、コンテンツマーケティングの成功に近づけます。ご紹介したやり方や活用事例を参考にしていただき、これからのマーケティングに活かしていただければ幸いです。