この記事は定期的にUPしています、連載企画の「SEO実験」の第3弾になります。
今回は、前回に引き続き「評価を受けていた記事から内部リンクを外したらどうなるのか」の実験内容の経過をご紹介したいと思います。
前回の記事はこちらになります
実験の背景
さて前回の実験ですが、実施の概要としては
- 内部発リンクによって対象ページの検索順位を12位から8位の上昇に成功
- 内部リンクには一定の効果があると定義
- では逆に受けていたリンクを解除することにより順位低下するのかを確認する
と、第一回、第二回の実験を通して内部リンクによる検索順位向上が確認できたので、逆に外したらどうなるの?という素朴な疑問からこの実験を行いました。
一度検索順位の上がった記事から内部リンクを外す、とういうことはまぁ滅多にない状況ではありますが、たとえばサイトの改修などで「内部リンクを解除しなければいけない」という状況を想定して本実験を行いました。
内部リンクのSEO効果や、役割については下記の記事で詳しく解説していますのでよろしければ一度見てみてください。
前回実験の振り返り
【実験条件】
・PRの高い人気コンテンツからの内部被リンクを7本削除
・期間:14日間(2/21~3/6)
・検索順位:8位
前回実験では上記の条件で実験を行ったところ、結果はなんと7位に上昇
想定していたような順位低下もなく、むしろ向上する結果となりました。
結果から、内部被リンクを受けていたことで、クローラビリティが高まり、コンテンツの評価を十分にしてもらうことができたため、リンクが失われても受けたコンテンツの質や情報量に変化があったわけではないので、順位は低下することなくむしろ上昇したと考察し結論づけましたが
とはいえ計測期間も14日間といささか計測期間不足で、特に影響が出なかったのでは・・・?とも考えられます。
SEOで効果が見えるのに明確な数字はありませんが、基本1ヶ月は様子見が必要です。
ですので今回の実験では1ヶ月の計測期間を設けました!
長くなりましたが、果たして1ヶ月間内部リンクなしの記事はどうなるのか・・?
解説します!
実験の概要
今回の実験概要は、前回と特に変化はなく、あるのは計測期間のみ14日間から1ヶ月に延長しただけです。
【実験条件】
・PRの高い人気コンテンツからの内部被リンクを7本削除
・期間:1ヶ月間(2/21~3/24)
・検索順位:8位
で、結局内部リンクなしで1ヶ月間・・・どうなったかというと・・・
あれ・・・?ほとんど変化ありませんね・・・?
実験結果と、順位変動をGRCで計測したもののアップの画像ですが、結果は多少の変動はあったものの7位、1ヶ月も内部リンクを外したのに変化なしです。
むしろ3/13日には1日だけですが、また順位が6位に上昇しています。
どういうことか、結果を元に考察をしたいと思います。
内部被リンクを外した実験-考察と結論-
では最後にこの実験の考察と結論で締めたいと思います。
考察
前回同様の考察になりますが、一度コンテンツの内容を評価されてしまえばコンテンツの内容とは関係のない内部リンクが失われたとしても順位に悪影響なないようですね。
今回は内部リンクに限ったことになりますが、あくまでも内部対策は「クローリング」対策にすぎず、この記事を見つけやすくするためのクローラーへの道筋であって、Googleの掲げるコンテンツの質に内部リンクは含まれていないのかもしれませんね。
Googleのガイドラインについては下記の記事で詳しく解説しています。
【最新】 Googleが定めるガイドラインとは?SEO担当者は必見です!
またGoogleの求める質の高いコンテンツの作り方については下記の記事をご覧ください。
結論
結論として、内部リンクは外してしまっても問題ないということはもう確定かもしれませんね。
ただし、外すのは問題ないだけで、内部リンクをつけなくても大丈夫、という意味ではありません。
内部リンクには、クローリングを促す効果がありますから必ず設置はしましょう。
特に記事をUPしてすぐはクローリングからランキングまでに時間がかかりますから、促進させるためにもできたての記事には内部リンクをつけることをオススメします。
記事がちゃんとランキングされてからであれば外してしまっても問題ないでしょう。