メディアやブログ運営で売り上げを増やしていくためには「CVR(コンバージョン率)」を高めていくことが非常に重要です。
しかし、多くの方がCVRという言葉は知っているけど、具体的な意味や計算方法、上げ方などがわからずに悩んでいるのではないでしょうか。
そこで今回は、CVRを改善していきたいと悩んでいる方に向けて、CVRを上げる方法をご紹介します。
CVRが低くなってしまう原因や計算方法なども紹介しているので、参考にして頂ければ幸いです。
さらに詳しくコンバージョン改善について学びたい方は、【コンバージョン向上基礎】 貴社になぜお問い合わせがこないのか?をご確認ください。
CVRとは?
「CVR(コンバージョン率)」とは、Conversion Rateの略です。
簡単に言うとサイトのセッション数に対してどれだけコンバージョン(成果や成約)に至ったのかを表す指数になります。
サイト全体の平均CVRは、1%~3%ほどが目安と言われています。業界や取り扱っている商材ごとに平均CVRは異なるので、「○○業界 平均CVR」などの検索語で、平均値を把握しておくことがマーケティング戦略上重要になってきます。
このCVRはリスティング広告やバナー広告、SEOなどWebマーケティングにおける集客施策の成果を図るのにも重要な役割を持つ場合が多いです。
また、ECサイトは「購入」をCVポイントに設定している場合が多いですが、BtoBなどの業態では、それだけでなく、「お問い合わせ」や「お申し込み」もCVに設定されているケースが多く、競合他社がどのようなCV設定を行っているか参考にしておくといいでしょう。
BtoBマーケティングでのオウンドメディア運用においてCVの設定は非常に重要になります。
オウンドメディア運用のコツや、BtoBマーケティングについては下記の記事で解説しています。
コンバージョンの設定方法については下記の記事で詳しく説明しています。
WEBマーケティングで重要なコンバージョン(CV)の正しい設定方法について解説
代表的なCVでは以下のようなものがあります。
- 商品の購入
- サービスへ会員登録
- セミナーへ申し込み
- お問い合わせ
- サービス購入
- 資料請求
CVRの計算方法とCVRの平均値
次に、CVRの計算方法についてご紹介していきます。CVRの平均値の求め方は、サイト毎にあるCVの定義や販売しているもので変わります。
「訪問者数に対してのCV数」や「広告クリック数に対してのCV数」が一般的で、CVRを計算します。
実際のCVRの計算方法は下記のようになります。
- CV数 / サイトの訪問者数 × 100 = CVR
- CV数 / 広告のクリック数 × 100 = CVR
では具体的なCVRの計算方法の例をあげて紹介していきましょう。
(例1). 訪問者数に対してのCVRを求める際に、1000件のセッション数がありCV数は10だった場合
10(CV数)/1000(PV数)×100=1%(CVR)
(例2). 広告のクリック数に対してのCVRを求める際に、2000件のクリック数がありCV数は30だった際には
30(CV数)/2000(クリック数)×100=1.5%(CVR)
各業界ごとのCVRの平均については下記の記事で解説しています。自分のいる業界の平均値がどの程度か確認しておくといいでしょう。
関連記事:【WEBマーケティング】CVRの平均値について、各業界ごとの平均値を解説します
Google AnalyticsでのCVRの調べ方【3ステップ】
CVRを改善する際には、あらかじめ現在のCVRを知っておくことが大切です。実際に、本項目ではGoogle Analyticsを使って、CVRを調べる方法をご紹介していきます。
まずは、Google Analyticsを開いて「コンバージョン」をクリックします。
次に、「コンバージョン>目標>概要」をクリックします。
ここまで進んでいただくと、以下のような画面になります。
上記の画像において、CVRは「コンバージョン率」という項目になります。このページでは、サイト全体のCVRだけではなく、設定しているコンバージョンごとにCVRを確認することができます。
関連記事:分かりやすい!Google Analyticsの設定・使い方
実際にCVRの改善に成功しました
実際に、弊社でもCVRに伸び悩んだ時期もありましたが、改善することができました。
【改善前】
- CVR:2%
- PV:500PV/週
- Click:10クリック
【改善後】
- CVR:8%
- PV:500PV/週
- Click:10クリック
対して、上記のような改善ができた場合「5日で4件発生・1ヶ月で24件発生」となります。
上記の場合、1件あたり1万円の利益があるとすると、18万円の差額があります。年間で計算すると、216万円の差額が生まれます。このように、CVRの改善に取り組むことで利益は向上していきます。
下記にて紹介するCVRの改善方法は、実際に弊社で行なってきた施策もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【解析ツール】Googleアナリティクスとは?導入・設定方法と使い方を解説!
CVRを改善する際のポイント
CVRを改善するためには、主に下記の対策を実施する必要があります。これらの対策を実施することで、CVRの改善につながります。ぜひ、参考にしてみてください。
- CVRの目標値を再設定する
- サイトを改善し、CVまでの流れをなめらかにする
- サイトの訪問者数を増加させる
1.CVRの目標値を再設定する
まずは、目標とするCVRの数値を再考してみましょう。
高すぎるCVRの目標値を設定してしまっていると、結果が出ないことで焦ってしまい、方向性を間違える可能性があります。
業界平均のCVRなどを「○○業界 平均CVR」と検索し把握して、その業界における自社の立ち位置や、達成したい目標数字などから逆算してCVRを設定しましょう。
実際に弊社では、BtoBサイトの平均CVRを調べたうえで、現状のセッション数やCVRから、目標値の再設定を行いました。
2. サイトを改善し、CVまでの流れをなめらかにする
サイト自体の改善を行うことは、CVRを上げる際にもっとも効果的な施策です。そして、最適化する方法は様々ですが、本項目では4つの方法に絞ってご紹介していきます。
- 魅力的な訴求ページ(LP)を作る
- TOPページのファーストビューを最適化
- エントリーフォーム・お問い合わせフォームの最適化
1.魅力的なランディングページ(LP)を作る
1つ目の施策は、魅力的かつリスティング広告と整合性のあるランディングページ(LP)を作成していくことです。
LPの役割はユーザーの顕在的なニーズに答えるだけではなく、奥深くに眠る潜在的なニーズを捉えることが目的のページになってくるため、以下のような対策を取ることが重要になってきます。
- ユーザーの悩みに共感する
- ユーザーの悩みを解決できることを明示する
- ユーザーの悩みを解決した後のビジョンを載せる
- 実績や口コミを用いてサービスの証明をする
一般的にCVするページはLPになるため、一番時間をかけて良いページです。
2.TOPページのファーストビューを最適化する
2つ目の施策は、TOPページのファーストビューを最適化することです。ファーストビューとは、ユーザーがサイトを訪れた際に、一番はじめに見るホームページの顔のようなものです。
ファーストビューでCVポイントへの導線を設置することで、CVRの改善を図ることができます。
3.各種フォームの最適化
エントリーフォーム(EFO)やお問い合わせフォーム(CFO)の最適化を行うことも重要です。実際に経験した方もいるかもしれませんが、フォーム入力をしていると以下のような問題ができてきます。
- 全てに入力しているはずなのにエラーが出る
- エラーができているが、どこに問題があるかわからない
- エラーが出て、再入力する際に書いていたデータが全て消える
こうしたユーザー体験の低下に直結する問題はCVRに非常に悪い影響を与えます。そのため、以下のような対策を行い、CVRを上げていく必要があります。
- 入力時にエラーがある場合は、エラー内容を知らせる
- 必須項目の残りの数を明示する
- エラーがある場合は、送信ボタンを不可にする
また、Wordpressを使っている方ならば、「Contact Form 7」を利用すれば簡単にお問い合わせフォームを作成することができるのでオススメです。
3. サイトへの流入数を増加させる
セッション数を増やすことで、訪問者の母数を増やしCVRを改善します。
どんなにサイト改善を施してCVに遷移しやすい環境を整えても、サイトに入ってくる訪問者の絶対数が増加しなければ、CVRは一定の向上でとどまってしまいます。
したがって、サイト改善だけではなく、サイトの訪問者を増加させる集客施策を行うこともCVRの向上には必要となってきます。Webマーケティングにおいて集客施策は、SEOやリスティング広告、SNS広告、SNS、アフィリエイト広告等があり、これらの施策を行いサイトへの訪問者を増加させCVRを改善していきます。
まとめ
CVRの計算方法や改善方法について解説してきました。
CVRは多くのWebサイトでKPIになっている指標でもありますので、「現状のCVRを計算する」「競合サイトとの差を比較する」などの工程を通して、CVRの改善に取り組んで頂ければと思います。
CVRの改善方法や計算方法でお悩みの方に参考になれば幸いです。