SEOコンテンツの効果を最大限引き出すためには、ページタイトルの最適化は非常に重要な要素です。
「コンテンツの中身が一番大事だからページタイトルなんて適当でもいいんじゃないの?」
このように考えている方は今すぐこの記事を読んでください。
ページタイトルはどのように設定するかで検索順位に大きく影響します。弊社でもページタイトルの改善だけで、18位から4位に順位を上昇させることができました。
今回はページタイトルの最適化においてとくに重要である、下記2点に重点を置いて説明していきます。
- 「タイトルタグの重要性」
- 「タイトル文字数の最適化」
加えて、弊社でも実践したページタイトルを設定する際の具体的なチェックポイントをご紹介します。
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タイトルタグの重要性
まずタイトルタグの重要性から解説していきます。
タイトルタグは、ウェブサイトをHTMLのコードで記述するときに、タイトル部分を囲うタグになります。通常は、
<title>○○</title>
と書き、この○○の部分がタイトルの文字になります。
タイトルタグは、端的にウェブページのタイトルがどこに記載されているかを示すものになります。検索エンジンのクローラーがインターネット上を巡回する際も、まずはそのウェブページに何が書かれているのかをタイトルタグで判断します。
タイトルタグのSEOにおける効果
タイトルタグは、そのページが何を書いているのかを端的に表すものになります。
タイトルタグにキーワードが入っていることで、そのページ内には、ユーザーが求めている情報がある可能性が高いと判断します。
つまり、検索されたキーワードとタイトルタグに入っている文字が一致していることは、SEOにおいて重要な順位決定要因(ランキングファクター)となります。
実際に、弊社でもタイトルタグの文言を変えただけで検索順位が大きく変わったという事例は非常に多くあります。
また、検索エンジンのクローラーがウェブサイトを巡回するとき、まずはタイトルタグを認識します。タイトルでそのページに何が書かれているかを判断するためです。
タイトルタグは、ユーザーはもちろんですが、Googleの検索エンジンも一番最初に確認する部分です。
それだけ、タイトルタグは、見出しタグ(hタグ)と同様にSEOにおいても重要なポイントになります。
また、Google自身がSEOにおいてタイトルタグの重要性を公式に言及しています。Googleが提供しているガイドラインに「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」というものがあります。
これは、SEOにおいて特定のページを最適化するためにはどのようなことが必要なのかをGoogleが解説したガイドラインです。
このガイドラインでは、
「各ページに固有のタイトルをつけることで、ユーザーが検索結果面でタイトルを見た際に、そのページがどのようなコンテンツかを理解できるようにすべき」
と言及されています。
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SEOタイトルの最適な文字数は?
タイトルの最適な文字数はどれぐらいなのでしょうか?
基本的に文字数に最適解はなく、それ以上にタイトル内に検索キーワードが含まれているか、が重要です。
ではキーワードを沢山盛り込んでタイトルを長くすればより有利になるのでは、と思われるかもしれません。
しかし、実際に検索結果表示画面に表示される文字数には制限があります。もしタイトルが長すぎると制限を超えた文字は省略されて表示されてしまいます。
検索結果面に表示される文字数はPCで検索した場合と、スマホで検索した場合では異なります。
PCで検索した場合に表示される文字数は、見るブラウザーなどの条件によって若干変わりますが、タイトルの文字数は約30文字となっています。
しかし、モバイルで検索した場合、見るデバイスによってバラツキがあり、30文字の場合もあれば、40文字表示される場合もあります。
どちらも適切に表示させるためには、PCの文字数制限にあわせるほうがよいでしょう。そういう意味で、具体的な文字数としては30文字ぐらいが最適といえます。
SEOに効果的なタイトルのつけ方
SEO上効果があるといわれているタイトルには特徴があります。その特徴のうち、今すぐチェックできる6つのポイントを紹介します。
1.ページごとにタイトルをつける
一つのサイトには多くのページがあります。そのどれもが似たようなタイトルになっていると、どのページも同じようなものだとGoogleから判断されてしまいます。
一つ一つのページごとにオリジナルなタイトルをつけることで、どのページに何が書かれているかを判断できます。
また、Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」においても、各ページに固有なタイトルをつけることがSEOの施策として有効だと公式に発表しています。
ページごとにオリジナルなタイトルをつけるようにしましょう。
2.簡潔なタイトルをつける
ページに何が書かれているのかを最初に知る手がかりはタイトルになります。タイトルを見て、そのページの内容を判断するのは、ユーザーも検索エンジンも同じです。
タイトルを見て何が書かれているかがわからなければ、検索エンジンの評価は低くなります。また、ユーザーもクリックはしてくれません。クリック率が悪ければ、間接的にではありますが、検索エンジンからの評価も悪くなり、検索順位に影響を及ぼします。
また、タイトルの下部に表示されるメタディスクリプション(meta description)でもページ内容を分かりやすく簡潔にまとめておくことで、CTRの向上に繋げられます。
SEO的にももちろんですが、ユーザーのためにも、ページの内容を簡潔でわかりやすく伝えるタイトルにするように心がけましょう。
3.タイトルのキーワードは1つ
どのキーワードを狙うかはきちんと絞り込む必要があります。あれもこれもと欲張ってしまうと、キーワードが絞り込まれず、SEO的に効果が下がってしまいます。
また、キーワードがいくつも設定されていると、クローラーは専門性の低いページと認識してしまい上位表示は難しくなってしまいます。
タイトルタグに入れるキーワードは1つに絞り、そのキーワードで上位表示できるようにコンテンツも作成するようにしましょう。
ただし、同一ページ内で上位表示される可能性の高いキーワードをまとめて対策し、ページを作成するという方法もあります。この方法は記事数を削減するメリットがあります。
関連性の高い複数のキーワードで対策することも可能ではありますが、上位表示の難易度も高くなってしまいますので、SEO対策の初期ではタイトルに含むキーワードは1つに絞ったほうがいいと言えます。
効果的なキーワードの選定方法や、入れ方については下記の記事でより詳しく解説しています。
4.タイトルの最初にキーワードを置く
タイトルを決める場合に、狙ったキーワードは、できるだけ前半部分に設置するようにします。前半部分に設置することでクローラーもキーワードを認識しやすくなります。
また、タイトルの最初にキーワードがあることで、ユーザーの目にも最初にその文字が入ることになります。
自分が求めている情報のキーワードが目につくことによって、ユーザーの流入を促す効果があり、ユーザーの流入が検索エンジンの評価を高めることにもなります。
5.タイトルはキャッチーに
検索画面の上位に表示されることはもちろん大事なのですが、クリックされることも重要です。仮に上位表示されたとしてもユーザーの流入がなければページの存在価値がありません。
ユーザーが検索画面で判断できる情報はタイトルとメタディスクリプションだけです。
その二つを最大限活用するなら、クリックしたくなるようなタイトルにする、ことが一番と言えます。ありきたりで、どこにでもあるようなタイトルではクリックされません。
思わず読みたくなるようなキャッチーなタイトルをつければ、ユーザーの流入を促すことができるでしょう。
6.キーワードの語順を入れ替えない
キーワードの順番が適切になっているかというのもSEO的には大事な要素になっています。
たとえば、「SEO対策」という言葉は厳密に分けると「SEO」と「対策」という2語から成り立つ言葉になります。
頻繁に検索されるこういった言葉は「SEO対策」という1語と認識されている可能性があります。
ですので「対策SEO」という言葉や「SEOにおける対策」という言葉より「SEO対策において」という言葉のほうが「SEO対策」という言葉そのものが入っている分、キーワードと一致しているとみなされる可能性が高くなります。
このようにキーワードを順番通り適切に配置することもSEO的には大事になってくるのです。
キャッチーなタイトルを作るコツ
キャッチーなタイトルと言われても難しいですが、ツールやコツをつかむことで簡単にキャッチーなタイトルを作ることができます。
キャッチコピー作成ツールを使う
メガトリ:https://rakuzanet.jp/megatori/
メガトリはキャッチーなタイトルを作る無料のジェネレーターでありキーワードを入れるだけでキャッチーなタイトルを10個生成できます。また、もう一度生成ボタンを押すことで違うタイトルを出すことが可能です。気に入ったタイトルが出るまで何度でも生成することができます。ツールを使えばキャッチーなタイトルもカンタンに作成できます。
タイトルにターゲットや数字を入れる
タイトルを見たときにまず「自分のことだ」と思ってもらうことが重要です。
例えば、
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このように自分のことだとユーザーに思ってもらうことでクリックにつながります。ターゲットを絞ることで逆に多くの人に見てもらえないのでは?と考えるかもしれませんが、ダイエットで5キロ減量とターゲットをある程度絞ってもその周辺属性のユーザーもアクセスに繋ぐことができます。また、タイトルに数字を入れることでユーザーに具体性、イメージ感を与えることができ、ユーザーに自分のことだと思ってもらえる確率が高くなります。
検索結果と設定したタイトルが違う原因
検索結果を見ると、自分で設定したタイトルではない文章がタイトルに付けられている場合があります。検索結果と設定したタイトルが違う、その原因を解説します。
タイトルが長すぎる
タイトルが長すぎる場合、比較的よく検索結果で設定したタイトルと書き変わっていることがあります。タイトルはできるだけ30字前後におさめて、長くても40字以内にしましょう。
内容とタイトルが違う
SEOを意識してタイトルをつける場合、記事の内容と離れすぎないように注意しましょう。
キーワードを不自然に含める
SEOを意識するあまりタイトルにキーワードを不自然に含める場合、検索結果と設定したタイトルが書き換えられる場合があります。塾の記事を書いた場合、「京都で優良な塾はココ!塾や家庭教師を紹介します。塾は〇〇塾で決まり!」など「塾」のキーワードを押し出したいあまり不自然に詰め込むと書き換えられる可能性が高まります。
また、Googleではタイトルが勝手に置き換わる理由として以下のように説明しています。
「ある検索結果でタイトルに関する上記の問題のいずれかが検出された場合は、アンカー、ページ上のテキストなどを基に、Googleがより良いと考えられるタイトルを自動的に生成することがあります。」
引用元:検索結果に効果的に表示されるタイトルとスニペットを作成する
タイトルが勝手に置き換わった場合、あまり良くないタイトルがあることが多いので修正しましょう。
タイトル最適化の注意点
タイトル最適化のポイントについて解説しましたが、もしこれからポイント通りにタイトルを修正する際に注意すべきポイントがいくつかあります。
タイトルを書き換える際には先ほどのポイントと、今から解説する注意すべきポイントの両方を念頭に置いて書いてみましょう。
1.サイト名をどこに入れるか
タイトルにサイト名やブランド名、あるいは会社名や店舗名を入れておきたいこともあると思います。会社名や店舗名にブランド力がある場合、タイトルに名称が入っているだけでクリック率は高まります。
またブランド認知力を高めたい場合や、記事を書いているサイト名をきちんと告知しておきたい場合にも母体サイトの名称は入れておくといいでしょう。ですが、そういったサイト名などはできるだけタイトルの最後に入れるようにしましょう。
記事単体は、あくまでもキーワード検索において検索されるコンテンツを含むものになりますので、キーワードを前に持ってこなければなりません。サイト名や会社名はタイトルの後ろに置くのが適切です。
2.自分より上位にいるサイトのtitleタグはどうか
自分のサイトより上位にいるサイトは、Googleの検索エンジンから高く評価されているサイトです。
そういったサイトのタイトルタグを参考にするのも一つの手です。どういった要素が高く評価されているのかを研究し、さらに良いタイトルにするにはどうすればいいのかを考えましょう。
ただし、上位サイトのタイトルをそのままコピーしてはいけません。コピーサイトはペナルティを受ける可能性があるので注意してください。コピーするのではなく、上位サイトのタイトルタグを参考に上手くいっている要素を取り入れる工夫が必要です。
3.クリック数やクリック率を定量的に評価
Googleが無料提供するサービスにSearch Console(サーチコンソール)というものがあります。サーチコンソールは、アクセス解析ツールでSEO対策を進める上でも役に立ちます。
サーチコンソールを使いタイトルの変更前と変更後ではどの程度クリック率に変化があったかを調べます。
検索順位の変動がタイトルによるものなのか、そうでないのかは、あらゆる要素が絡んでくる問題です。
ですので、タイトルを変更した場合は、その変更によってクリック数やクリック率がどの程度変動したのかもきちんと調べておく必要があります。
そうすることで、SEO的な問題がタイトルになるのか、それともページ内にあるのかも判断できます。SEO対策を行う場合は、いろいろな要素が絡んでくるので、一つ一つの変更がどのような効果をもたらすのか、きちんと検証して取り組む必要があります。
4.検索ニーズは本当にあるのか
タイトルに使ったキーワードは本当に検索されているキーワードなのでしょうか。同じような言葉でも、一般的に多く検索されているキーワードとそうではないキーワードがあります。
たとえば、「バッグ」という用語でも、検索する人は「カバン」と検索したり「鞄」と検索したりします。あるいは「スーツケース」や「リュック」と検索する人もいるかもしれません。
このキーワードの選定を間違ってしまうと、検索ボリュームの低い単語を選んでしまい、検索数がほとんどないということもあります。
Googleが提供するツールにGoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドといった検索キーワードを調べるツールがあります。
こういったツールを利用し、本当に検索ニーズのある言葉なのか、他の代替語やよく使われる言葉がないかなど確認しておきましょう。
5.Google全体で表示されるタイトルの文字数が変化していないか
Googleの機能は、日々アップデートされています。
タイトルに表示される文字数も実は日々変わっており、現在の最適値が未来の最適値なわけではありません。
もしGoogle全体で表示されるタイトルの文字数が変更になっている場合は、それにあわせていく必要があります。
Googleの検索結果は日々チェックし、文字数が変更になっているようであれば、こちらも変更しきちんと表示されるようにしましょう。
弊社サイトもタイトル最適化で順位が改善!
弊社のサイトでもタイトルを変更した結果、検索順位に改善が見られました。
その事例を紹介します。
「SEO キーワード 入れ方」というキーワードでSEO対策をしたページを作成しました。
そのページの改善前のタイトルがこちら。
「キーワードの入れ方はどうすればいいの?SEOで検索上位を取るための方法」
ところが、うまく評価がされず、順位がついていませんでした。
そこで、上記のチェックリストの注意点と照らし合わせて改善策を講じました。
- キーワードはタイトルタグの最初の方におくこと
- クリックしたくなるようなキャッチーなタイトルをつけること
- キーワードを順番どおりに配置すること
- タイトルタグ内の長さを適切にすること
この4点を改善し、対策を講じた後のタイトルがこちら!
「SEOキーワードの正しい入れ方は?検索上位を取るための方法!」
変更を行った結果、18位⇒4位に検索順位を上げることができました。
関連記事:【理由】Google検索で上位にこない理由は?原因と改善策を紹介!
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。この記事では、タイトルの重要性や最適な文字数、またタイトルをつける際の注意点について紹介してきました。
もちろん、SEO対策はタイトルだけで完成するわけではありません。タイトルももちろんですが、それに絡めて内部施策を行うことで、SEO的に大きな成果が得られるようになるのです。
この記事で紹介しましたチェックリストや注意点を駆使して、読者のサイトがより多くの人に読まれるようになることを期待しています。
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