キーワード選定を行っていくうえで、
「ロングテールキーワードについて具体的に知りたい」
「そもそも、ロングテールキーワードの選定方法が分からない」
このように感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事ではロングテールキーワードの基本情報から選定方法まで、詳しく紹介していきます。
ロングテールキーワード(ニッチキーワード)とは
ロングテールキーワード(ニッチキーワード)とは、複数のワード(単語)の組み合わせから成る検索キーワードのことです。
一方で、1単語の検索ボリュームの大きいキーワードを、ビッグキーワードと指します。
このビッグキーワードを軸にし、3〜4の単語数で構成されるキーワードが、ロングテールキーワード(ニッチキーワード)です。
ロングテールキーワードは、ビッグキーワードに比べて検索ボリュームが小さいという特徴があります。
ただ、ロングテールキーワードの中でも競合の少ないキーワードを見つけることで、効果的にアクセスを集めることが可能です。
また、ロングテールキーワードは、ビッグキーワードよりも、検索意図が具体的で明確です。
ロングテールキーワード(ニッチキーワード)の具体例
◯ビッグキーワードの例
- ニキビ
- ダイエット
- SEO
◯ロングテールキーワード(ニッチキーワード)の例
- ニキビ 薬 メンズ
- ダイエット 筋トレ メニュー 自宅 女性
- SEO キーワード 選び方
- Google ペナルティ 期限
ロングテールキーワード以外のキーワード
ロングテールキーワード以外にも、検索ボリュームによってキーワードを大きく3種類に分けられます。
・ビッグキーワード
月間の検索ボリューム(検索回数)は1万以上。
検索されることが多い分、競合性の高いキーワードです。検索意図が幅広く、混在しているため、ターゲットがざっくりしてしまう場合もあります。
・ミドルキーワード
月間の検索ボリューム(検索回数)は1000~1万ほど。
ビッグキーワードとロングテールキーワードの中間にあたるキーワードです。ロングテールキーワードほどニッチではなく、ビッグキーワードほど競合性も高くないキーワードです。
・ロングテールキーワード
月間の検索ボリューム(検索回数)は1000回未満と少ない。
検索意図が明確なため、ユーザーのニーズとマッチしやすく、コンバージョンにつながりやすいです。
ロングテールキーワードの活用メリット
ロングテールキーワードを活用し、集客を行うことには、大まかに分けて2つのメリットがあります。
関連記事:【12選】サイトの流入を増やすための効果的な方法をご紹介!
検索ボリュームが少ない分、競合が少ない
ロングテールキーワードをサイトの集客に活用するメリットの1つは、検索ボリュームが少ない分、競合が少ないということです。
同じキーワード内で競合が少なければ、Googleなどの検索で、上位に表示されやすくなります。
一方、競合の多いビッグキーワードでは、上位表示を狙うのは難しいです。
たとえば、「ニキビ」というビッグキーワードは、月間平均検索ボリュームが74,000件ありますが、競合性は中程度にあります。
一方で、「ニキビ 薬 透明」というロングテールキーワードでは、月間平均検索ボリュームは10ですが、競合がほとんどいないので上位表示を狙うことが可能です。
ロングテールキーワードは、検索数自体は少ないですが、確実にアクセスを集めることができます。
競合の少ないロングテールキーワードのコンテンツを積み上げることで、サイト全体としてアクセス数の増加が見込めるのです。
ただし、ロングテールキーワードには、競合の多いキーワードもあるので、注意し選定しましょう。
関連記事:【重要】検索エンジンで上位表示するためのキーワード選定!役に立つツールも紹介!
CVR(コンバージョン率)が高い
ロングテールキーワードを活用するメリットの2つ目は、CVRが高いということです。
ロングテールキーワードは、複数のキーワードから成るため、ビッグキーワードに比べて検索意図がより具体的です。
検索意図が具体的であれば、検索意図に合わせたコンテンツを提供しやすくなります。
たとえば、ビッグキーワードである「ニキビ」では、検索した人が、「男なのか女なのか」「ニキビの治療法を知りたいのか、ニキビに効く薬が欲しいのか」「安いものがよいのか、高くても即効性のあるものがよいのか」などの詳細が分かりません。
一方で、「ニキビ 薬 メンズ」というロングテールキーワードでは、「ニキビに効くメンズ用の薬が知りたい」ということが分かります。
ロングテールキーワードの検索意図を汲み取り、コンテンツを提供するのは比較的簡単です。
ロングテールキーワードを活用し、検索意図に合わせた商品やサービスを紹介すれば、成約につながりやすいので、成約率が高くなります。
CVRを高めたい方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事:CVRの計算方法を理解して正しい目標設定を!CVRの基礎も解説!
ロングテールキーワードの活用デメリットは即効性がないこと
ロングテールキーワードを、サイトの集客に活用することのデメリットとしては、即効性がないということが挙げられます。
ロングテールキーワードも、ビッグキーワードもそうですが、検索エンジンに依存するので、上位表示されるまでに時間がかかります。
また、ロングテールキーワード1つでは、爆発的な集客は見込めないため、コツコツとコンテンツを積み上げていくことが必要です。
ロングテールキーワードを活用するということは、小さいアクセスを確実に積み上げていくということです。辛抱強くサイトを運営していきましょう。
関連記事:ホームページの集客効果が出ない!?原因と対策法を解説!
ロングテールキーワードの選び方
ロングテールキーワードでSEOをする場合、キーワードはどのように選んでいくのか解説します。
①キーワードを探す
まず自社のサイト、商品やサービスを表すビッグキーワード(メインキーワード)を探します。
次にこのビッグキーワードを含む掛け合わせキーワードや、関連する単語を探していきます。
ビッグキーワード→ミドルキーワード→ロングテールキーワードの順にキーワードを落とし込んでいくことで、検索意図を理解しやすく、また検索需要がないキーワードを選んでしまうことも少なくなります。
②サイト構造を意識する
メインキーワードは上の階層、ミドルキーワードは中間の階層、ロングテールキーワードは最下層、のようにキーワードごとにサイト構造を意識して分類していきます。
サイト構造が適切に整理されていると、サイトが管理しやすくなります。また、ユーザーと検索エンジンにとっても、必要な情報が見つけやすくなります。
③キーワードをもとにコンテンツを作成
キーワードごとに、ユーザーが求めている情報を盛り込んだコンテンツを作成します。
基本的には「1コンテンツに1キーワード」で作成しますが、ロングテールキーワードの場合は、似たような意味合い・検索意図をもつキーワードもあります。そのような場合は、1コンテンツ内で関連する数個のロングテールキーワードを狙ってコンテンツを作成すると、より多くの流入が期待できます。
検索ツール別で見るロングテールキーワードの探し方
本項目では、ロングテールキーワードを探す際に、参考になるツールをご紹介していきます。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーでは、検索ボリュームが大きく、競合性の低いロングテールキーワードを見つけることができます。
Googleキーワードプランナーにアクセスし、[キーワードプランナー]→[キーワードを検索]へ進みます。
次に、検索窓に、あなたが狙っている単一のキーワード(「ニキビ」や「コーヒー」など)を入力し、検索しましょう。
単一のキーワードに関連する、ロングテールキーワードの検索ボリュームと競合性を確認できます。
例)「コーヒー」
・「コーヒー 通販」 1000〜1万(月間平均検索ボリューム)高(競合性)
・「コーヒー おいしい」 1000〜1万(月間平均検索ボリューム)中(競合性)
・「コーヒー 利点」 10〜100(月間平均検索ボリューム)低(競合性)
表示された結果を元に、競合が少なく、検索ボリュームの多いロングテールキーワードを選定します。
キーワードに対して、適切なコンテンツを提供できれば、効率的にアクセスを集めることが可能です。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールでは、すでにあなたのサイト内にある、ロングテールキーワード狙いのページを改善します。
Googleサーチコンソールを開き、[検索パフォーマンス]→[平均掲載順位]と進みます。ロングテールキーワードに対し、あなたのサイトの掲載順位が一覧で表示されるので、確認してください。
掲載順位が11位以下(つまり、検索結果2ページ目以降に表示されるもの)のロングテールキーワードをチェックします。
それらのロングテールキーワードに対する、あなたのサイトのページを改善する、という流れです。
具体的には、情報量を増やすなどし、検索意図に最適化したコンテンツになるよう、ページの価値を高めます。
新しいキーワードを選ぶのも大事ですが、既存のページを改善するのも有効なSEO対策です。
Googleトレンド
Googleトレンドでは、Googleキーワードプランナーの検索結果に反映される前に、検索ボリュームの大きいキーワードを調べることができます。
Googleトレンドのページ上部の検索窓に単一のキーワードを入れ、メニューの[すべての国」から[日本]を選択してください。すると「関連トピック」や「関連キーワード」が表示されます。
例)「サッカー」
関連トピック:
- コパ・アメリカ – サッカーの競技会 急激増加
- AFCアジアカップ – サッカーの競技会 4,450% 増加
- AFCアジアカップ2019 – トピック 3,600% 増加
関連キーワード:
- 高校 サッカー 選手権 2019 急激増加
- サッカー コパ アメリカ 急激増加
- コパ アメリカ 急激増加
検索数が上昇傾向にあるキーワードを選ぶことで、今後のアクセス数増加を期待できます。また、競合が少ないと予測される、新興のキーワードも狙い目です。
Google検索
Google検索は、キーワード選定において、もっとも基本的な情報源です。
Googleで検索をすると、検索結果の1番下に、「関連キーワード」が表示されます。
たとえば、「ニキビ」で検索した場合、以下のような「関連キーワード」が表示されます。
- ニキビ 潰す
- ニキビ あご
- ニキビ 芯
- ニキビ 薬
- 白ニキビ
- しこりニキビ
- 赤ニキビ
- ニキビ跡
これらの関連キーワードを、さらに検索し掘り下げることで、より具体的なキーワードを見つけることができます(例:「ニキビ 潰す」→「ニキビ 潰す 楽しい」、「ニキビ 潰したあと 薬」など)。
まとめ
ロングテールキーワードは、ユーザーの検索意図を把握しやすく、適切に活用すれば、あなたのサイトにおける成約率を高めることが可能です。
一方で、もともとの検索ボリュームが少ないため、ビッグキーワードでの対策も兼ねて、ロングテールキーワードを活用する必要があります。
主要な検索エンジンであるGoogleは、コンテンツの中身を重要視しています。
SEOをする上で、検索意図を明確に把握するロングテールキーワードの選定は不可欠な要素なのです。
こちらのページを参考に、ロングテールキーワードを、あなたのサイトの集客に活用してみてください。