被リンク(英:Inbound Links)とは、外部のサイトから自社サイトへ向けて設置されたリンクのことをいいます。
このページでは、下記の項目について解説を行っています。
被リンクの概要
被リンクのSEO効果
被リンクの獲得方法
被リンクの確認方法
質の悪い被リンクの精査方法
被リンクについて知りたい、外部リンク対策を検討しているSEO担当者は是非読み進めてください。
被リンク(バックリンク)とは
被リンク(英:Inbound Links)とは、外部のサイトから自社サイトへ向けて設置されたリンクのことをいいます。一般的に被リンクは「外部リンク」や「バックリンク」(※以下被リンクで統一)とも呼ばれています。
同一ドメイン内での被リンク(内部被リンク)と混同しないためにも、弊社では「外部被リンク」と称して、社内認識の統一を図っています。
外部被リンク
=外部サイトのページXから自社サイト内のページAに向けて設置されたリンク
内部被リンク
=自社サイト内のページYから自社サイト内のページBに向けて設置されたリンク
また、被リンクと逆の概念として「発リンク」があるため、どのページを主語としてリンクを取り扱うのかを事前に明らかにしておくと、「被リンク」と「発リンク」の意味合いの混同を妨げられます。
次項からは、実際にSEO対策を進行していくうえで、知っておきたい被リンクに対する情報について解説していきます。
被リンクが与えるSEO効果
被リンクは、ランキングファクター(順位決定要因)として最も重要な指標の1つであり、質の高い(=関連性の高い)被リンクを獲得することで、上位表示にプラスに作用します。
GoogleがWebページを評価する際に用いられる200以上あるアルゴリズムの詳細は公開されておらず、何の要因が最も重要であるかはあくまでも推測レベルですが、「コンテンツの質」と並んで「被リンクの質」は最重要指標であるという認識がSEO業界では一般的です。
そのため、大手SEOコンサル業者でも、コンサルティングプランに「信用できるサイトからの被リンクの獲得」等の内容を盛り込むなど、危険性を孕む対策であるにもかかわらず、不自然な被リンク獲得の提案を行っています。
被リンクの定量的な効果を示すことは困難ですが、同一ドメイン内の同じような内容のページで被リンクを多く獲得しているページと被リンクがないページでは、検索順位に大きな開きがあります。※自社調べ
弊社でも、外部サイトからの被リンクは、コンテンツの質に次ぐ重要なランキングファクター(順位決定要因)として認識し、外部施策を行っています。
被リンク施策で最大限の効果を発揮するには、リンクが質の良いものかどうなのかを判断する際の基準を知っておくと便利でしょう。
そこで、下記に質の良い被リンクと悪い被リンクの例を紹介していますので、是非参考にしてください。
【質の良い被リンク】(=自然な被リンク・関連性の高い被リンク)
- 自社で管理している別サービスサイトからのリンクや、コーポレートサイトといった関係が明確なサイトからのリンク
- 取引先の企業や所属団体等の関連性のサイトからもらった被リンク
- 同業他社や個人ブログ等から引用されたようなリンク
- インタビュー先やサービス紹介、会社紹介を受けた際のようなリンク
- 政府や大学など権威性の高いサイトから受けたリンク
【悪質な被リンク】(=不自然な被リンク・関連性の低い被リンク)
- お金や対価を支払って獲得した被リンク
- 他業種など関連性の低いサイトからの被リンク
- リンク設置を目的に作成されたサイトからのリンク
- 対策キーワードをアンカーテキストに過剰に含んでいる被リンク
また、Googleがリンクに関する見解を発信しているリンクプログラム内で、検索結果上の順位に対してマイナスの影響を与える悪質リンクの例として下記のように言及しています。
PageRank または Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクは、リンク プログラムの一部とみなされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
引用元:リンクプログラム(Search Console ヘルプ)
このように、被リンク施策はSEOにおいて非常に効果の大きな対策手法である反面、ペナルティを受けやすく、慎重に施策を行わなければリスクの高い施策です。
また、この記事テーマの本筋からは少し逸れますが、近年のGoogleの動向を追っていくと、コンテンツの質の高さに評価が傾倒していく流れがあり、質の高いコンテンツを作成することが最重要課題と言えます。
被リンクの獲得方法
被リンク獲得の対策方法としては、下記の2通りがあります。
- 被リンク設置を依頼する
- リンクを貼りたくなるような良質コンテンツを作成して自然に被リンクを獲得
1つ目の方法では、対象ページと競合ページの被リンクをahrefs等のツールを用いてチェックして、競合ページにあって自ページにはない被リンクを探します。その被リンク元でサイト運営者に被リンク設置の依頼を直接行います。
時間効率的には、優れていますが、実際に被リンクを設置してもらえるかは不確実な部分が多く、料金を請求される場合もあります。
2つ目の方法では、自社しか持っていないような実験結果などの業界にとって有益な1次情報を積極的に発信することで被リンクをナチュラルに獲得します。
良質なコンテンツを発信するだけで留まらず、SNSを有効活用することも効果的です。
TwitterやFacebook等のSNSで公開したコンテンツを宣伝したり、サイト訪問者が気軽にコンテンツをシェアできるようにシェアボタンを設置することで、より多くの人にコンテンツを認識してもらい、最終的に被リンクを獲得します。
どちらがベストな方法かはサイトのフェーズごとに異なり、サイト規模がある程度大きくなってきたら後者を、立ち上げたばかりで閲覧者も少ない段階であれば、前者に注力しつつ良質コンテンツを発信すべきと考えています。
また、被リンクをお金で獲得する方法もありますが、Googleからペナルティを受ける可能性が高いため、避けましょう。
最近でも「被リンクを購入し、サイトパワー(ドメインパワー)を強くしましょう」と提案するSEO業者が存在しているため、注意が必要です。
他にも、高度な被リンク獲得方法として、サテライトサイトを作成してそれらのサイトから対象サイトに対してリンクを設置する方法があります。
新規でサイトを立ち上げるには、サイト取得コストや管理コスト等の様々なコストが発生します。
また、関連性が著しく低いサイトからのリンクは、クローラーから質の悪いリンクと判断され、マイナス評価を与えかねないため、サテライトサイトから外部リンクを獲得するには慎重な運用が必要です。
あくまでも、「被リンクは自然な形で獲得する」というスタンスが前提となっているため、その前提を踏まえた対策を行いましょう。
対象サイトの被リンク状況を確認する方法
被リンク状況を確認するには、ツールの活用が有効です。Google公式のデヴェロッパーツールであるGoogle Search Console、サードパーティーツールであるahrefsがあります。
他にもMOZ Link ExplorerやMajestic SEOといった専用ツールで自サイトの被リンク一覧を抽出可能です。
【被リンクチェックツール例】
これまでで触れてきた通り、被リンクはコンテンツと共にWebページ・サイトの評価を決定する要因として、大きな影響を持っています。
質の高い被リンクは対象ページの評価を高め、検索順位の上昇に寄与できますが、一方で、被リンクの質が悪いと対象のWebページの評価が下がります。
サイトを運用していくと、質の良い被リンクも付けば、質の悪い被リンクを貰ってしまうこともあります。そのため、定期的に自サイトの被リンクパフォーマンスをチェックしておくことが外部施策で必要になります。
質の悪い被リンクに対する対策方法を紹介
対象サイトの被リンクパフォーマンスを確認して質の悪い外部リンクがあれば、リンクを削除します。この削除は業界用語で、否認・スクリーニングと呼ばれています。処理方法は下記の通りになります。
- 対象の被リンクをリストアップ
- リンク否認ツールにアップロード
- 否認完了まで待つ
被リンクの否認を行うには、対象サイトの外部リンクをExcelやGoogleスプレッドシート等の管理シートでリストアップし、関連性の低いサイトからのリンクやサイトパワーの低いサイトからのリンク等の被リンクをフィルターにかけます。
次に、否認したい被リンク一覧のリストをGoogle Search Consoleのリンク否認ツールにアップロードし、否認リクエストを送ります。
スクリーニングの対策方法は上記の工程で完了ですが、被リンクが否認される処理には数週間必要な場合もあるため、リクエスト送信後1~2週間をめどにサーチコンソールで確認するといいでしょう。
引用元:バックリンク否認ガイド(Search Console ヘルプ)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
被リンク(外部リンク・バックリンク)についての概要説明とSEO対策を行っていくうえで、知っておきたい情報に関する解説を行ってきました。
このコンテンツがSEO対策を進めていくうえでの一助になれば幸いです。
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